177.2672
職のない黒人、東ドイツから亡命した尼さん、メキシコから移住したメキシカン、どれもこれもアメリカには「必要ない」人たちが紡ぐ物語。たまたま通りかかった黒人のスミスが、尼さんに教会を作るよう言われる、もはやファンタジーなストーリー。だが上記の通り米国に必要のない人間たちが、協力しだすところは、米国の良心であって欲しい展開である。完成披露のミサの前日に教会を去るスミス、役目を果たした使徒として去るのか、「米国人」はここには入れないとして去るのか。序盤から漂う多幸感とじんわりとした感動、尼さんたちのかわいらしさにノックアウトです。