パケほ

311のパケほのレビュー・感想・評価

311(2011年製作の映画)
3.5
正直観ていて終始気分が悪い。
でも、映像として残してくれてるからこそ知れることも伝えられることもある。
15日後での取材ということもあってそのままの状態。写真だけでは分からない、生活感や悲惨さが伝わってくる。

・赤十字での寝たきりの人は手を回せないではなく、手を回さない。
・遺体を見つけたくないはすぐに消えていく。
が印象に残る。

自身も点呼や学校の対応に疑問を覚えることが経験としてあるけど、点呼をするまで待っていた人が全て流された。振り切った親子だけが助かったと聞いて集団としての判断やどこまで指示に従うかを考える必要はあるのかなと。(危険が迫っている中で上の指示を待ち続けるかなど。)
すぐそこに山があるのに……って呟きもゾッとした。

質問、踏み込み方、会話など少し不快に思う場面もあったけれどもこの人たちがいなければ残っていないことも多いし、何よりすぐに消えていってしまうかもしれないと考えると難しい。
伝えて憎まれてでも先に生かせるならば必要。
当事者側からすれば悪でしかないかもしれないけど。
パケほ

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