イワシ

太平洋航空作戦のイワシのレビュー・感想・評価

太平洋航空作戦(1951年製作の映画)
3.4
演出部分の米兵の機銃掃射に記録映像部分の日本兵が仰け反って身を伏せるという驚くべき繋ぎがあった。空中戦も圧倒的なフッテージ量が利用され、カメラ(視点)の人称の判別すら不可能な混沌状態が現出する。どうにかして『ウィー・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン』とつなげて語ってみたい。攻撃目標を示す矢印や煙などのビビッドな色彩はニコラス・レイらしい。

ジョン・ウェインとロバート・ライアンが対立する指揮官と隊長の役なんだけど、ライアンの役柄は神経質なニコラス・レイの映画でおなじみのキャラクター。もちろんジョン・ウェインはジョン・ウェイン。こうやって対比されるとライアンはノワールにぴったりな俳優だとよくわかるな。
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