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いま、会いにゆきますのyoshitadagotoのレビュー・感想・評価

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)
5.0
そんなに悲しむ事はないんだよ キミは間違いなく2人の愛情の全てを持って 生まれて来たのだから…

心療内科を開業する“野口医師(小日向文世・演)”は今日も“秋穂巧(中村獅童・演)“の色々な話しを 黙って聞いていた
巧は視線を窓の外に向けたまま話し続ける
外は雨が優しく降っている 本格的に梅雨入りをしたらしい… いつも巧と一緒に来て 近所の大型犬と戯れる息子の“秋穂祐司(武井証・演)”は今日は来ていない
野口は佑司はどうしたのか訊ねた 巧は不思議な答えを返して来た
「澪が戻って来たから 一緒に家にいる」と…
「澪さんがですか?」野口が聞き返した
「はい 澪です」巧は今度もしっかりした口調で答えた
野口は不思議でたまらない気持ちになった 秋穂澪(竹内結子・演)”とは 巧の奥さんだったが 一年前に亡くなっているからだ
しかし その雨の季節に巧と澪と佑司に起きた出来事は 不思議で幸せでちょっと哀しい物語だった と野口は梅雨が開けた頃に 巧から聞く事になったのだ…

この映画もまた「戦国自衛隊」と同じ“タイムスリップ”モノと云うか こんな言葉があるか知らないが“タイムジャンプ”モノ作品だ
話しを追って行くと 澪と巧の笑っちゃうほどの片想い振りが際立つ作品だと思う とても微笑ましく観ること出来た
そしてやはり私は最後には泣いてしまった この映画も五回ぐらいは観ているのに 同じところで涙が溢れて来るのだ それは哀しいだけではなく 未来にほんの少しの希望が持てる物語に仕上がっているから 悲し涙と嬉し涙が混ざっているから 何度観ても泣けるのだと思う

ぜひ観ていただきたい きっと爽やかな涙を流せると思うから…

そんなに悲しむ事はないんだよ キミは間違いなく2人の愛情の全てを持って 生まれて来たのだから…
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