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リリー・マルレーンのkinakoのレビュー・感想・評価

リリー・マルレーン(1981年製作の映画)
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実在の歌手ララ・アンデルセンの半生を虚実織り交ぜて描いた映画。ナチスの高官たちの覚えめでたいが、ユダヤ人の恋人の為にユダヤ人に協力している為、自分の立場を利用する。自分ではどうにもならない流れだが、したたかにかつ他人の為に自分の信じた道を突き進む。戦争の悲惨さ、戦争で引き裂かれる恋人達を感傷的にならずに撮っている。この監督の映画のラストはどれも後味が悪い。が、不愉快なというよりはやるせくなる感じで、何故か心に残り、次が気になって観てしまう。
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