小石川

アルジャーノンに花束を/まごころを君にの小石川のレビュー・感想・評価

3.0
小説よりは劣るかと思います。
あえて映像で観なくてもいいかと思うのと同時に、自分の持つチャーリーのキャラクターとクリフ・ロバートソンが微妙に重ならなかったのががっかりした要因かと思います。
こういう話は好みだ、というのであれば『明日の記憶』や『私を離さないで』は小説も映画もあるので、オススメです。
やはり主人公のキャラクターが強烈であるほど、原作と映像でギャップがあるように思いますし、それが微妙に合致しない人の評価は下がりやすいと思います。
ストーリーやテーマは言わずもがな、今となっては公開当時、発表当時よりもその意味は大きいと思います。
人間の尊厳を取り戻したいという欲求、それを取り戻させてあげたいという傲慢、なにより治療というのか操作というのか、その医療なのか暴力なのかという行為の難しさを浮き彫りにしている作品であることは間違いないとは思います。
ぜひ原作も合わせて楽しみたい作品だと思います。
小石川

小石川