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北陸代理戦争のmitakosamaのレビュー・感想・評価

北陸代理戦争(1977年製作の映画)
3.5
東映実録ヤクザの1本。福井を舞台にして、松方弘樹演じるノボルにはモデルがいるそうな。
ノボル(松方)は、親父分(西村晃)と兄貴分(ハナ肇)を完全に舐めきって潰しにかかってる(笑)冒頭から親父である西村晃を雪に埋めてジープで威嚇し跡目を譲れと脅迫(笑)もういきなり無茶苦茶だ。
そして東映でしかもヤクザ映画ではとても珍しいハナ肇の起用。
ハナ肇がいい塩梅でコメディリリーフを務めるし、このノリに西村晃もちょっと楽しそうに演じてる。ヤクザなのに日和見で行き当たりばったり。松方弘樹に毎回酷い目に遭わされて思わず笑ってしまう。

福井のゴタゴタに乗じて大阪のヤクザが仲介を口実に乗り込んでくる。ノボルは強襲され半死になるが生き延びて復讐へ。

相手を出し抜くために周りを利用して平気で裏切る、策略的な暴力が不思議と痛快だ。

撮影も相当過酷だったようで渡瀬恒彦は事故で出演が無くなったとか。

越中強盗、加賀乞食、越前詐欺師と言うそうな。本当にそんな言葉あるんか?
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