びんぼいくじパパ

4人の食卓のびんぼいくじパパのレビュー・感想・評価

4人の食卓(2003年製作の映画)
3.4
静かに展開していくお話なので睡魔との戦いでもありましたが、なんとか最後まで完走できました。
面白いかどうかでいうと面白くなかったように思います。
韓国映画らしくないというか、文芸演劇っぽい作品です。
人の死やその過程を通じて人の悲しい過去を暴くことで、さらに悲劇が重ねられていくという救いのない話ですが、全体のつながりが断片的で刹那的なので必然性や蓋然性に欠け、観ている方は無理やり連れて行かれる感じの違和感を覚えます。
ひとつひとつのエピソードが印象的なシーンもあり、他の方のレビューを読むと特に雨乞いの話は皆さん好きみたいですね笑

映像の不穏さは素晴らしく雰囲気のある作品でした。
環境音をリアルに取り込むことで雑音の中の静けさなどの表現や状況の示唆がなされることが多いんですが、音使いが上手だなぁと思いました。
まぁおかげで寝そうになるんですけど笑