東アジアの民間信仰ゼミで鑑賞
御嶽山宿坊で行う卒論講評ゼミ合宿の予習のため。

僕が所属している早稲田大学探検部はニホンオオカミを再発見するために奥秩父に赤外線カメラを設置していますが、5年以上仕掛け続けて撮影できたのは深夜に普段着で深山をうろつく正体不明のやばいおっさんだけです。

最初に書籍文庫版を読み、元の映画もずっと気になっていてついにDVDを製作元から直接購入。川崎の僅かに残る農村部に今も貼られるお狗さまの護符。日本人とは何者なのかを「講」が運営される様を通じて関東の神社を巡り語っていく。川崎がタケノコの名産地とこれで初めて知った。

映画は、川崎市宮前区土橋、という場所から始まる。同じ土地を舞台にしたもう一本のドキュメンタリーがある。#想田和弘 監督の『選挙』とその2作目だ。山さんが立候補するのは同市宮崎台で、お隣らしい。地域の総合運動会のアナウンスに土橋の名前が出てた。土地で繋がる2本の映画。

書籍を先に読み、ずっと見たかった記録映画
川崎北部ルーツの者にとっては見慣れた感のある御嶽神社の護符の話

水源である山への信仰
既に絶滅したニホンオオカミを神とした山岳信仰
御師と講中という山と里を繋ぐ人の繋がり

関東平野で山と里とを巡るコスモロジーを、失われつつある里の暮らしの傍らから秩父の山の神領まで遡って探る

上映の後、作家の小倉さん、御師であり禰宜である服部さん、明大の院生の方とのトークイベント付き

この文化をどう継承していったら良いのか
失いたくないという思いは同じながら、時に世代を超えた人生観にまで話は及び楽しい時を過ごさせて貰いました

星の数は0ではなくて、評価対象外ということで、なし