ひげしゃちょー

殺人狂時代のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

殺人狂時代(1967年製作の映画)
4.8
「大日本人口調節審議会」のやつらが皆んなイカれててそれぞれが「キチガイ」を連発する映画。 次から次へと桔梗信次を襲う刺客が出てくるという一見するとトンデモ映画だがその世界観は唯一無二。 オタッキーで水虫持ちの桔梗信治と悪者を一層する頼れる桔梗信次の二役(本当のところはわからないが)をする仲代達矢の演技力に圧倒されるが、影の主役は敵役の天本英世であると思う。 天本英世の気持ち悪さったら他の人じゃこなせないと思う。 こんな風変わりな映画なのにしっかりと社会風刺を入れ込むところに喜八魂を感じる。間違いなく傑作映画である