HirokiSo

ほしのこえのHirokiSoのレビュー・感想・評価

ほしのこえ(2002年製作の映画)
2.5
うーむ、この独特の世界観、その壮大な世界のなかで取り上げるのは、新海誠お得意の、一人ひとりの普通の人間の日常。
どこまでも非日常(と現代の我々は思うが、あの時代の彼女らにとっては日常か?)ななかにあって、そこにいる人たちはただ普通に恋をし、寂しさを感じ、物思いに耽り、決意を新たにする。

宇宙とか戦闘とかも面白い設定なところではあるが、たぶん伝えたい本質はそこであって、だから世界観の説明はあんまりいらんのやろうなー。
そっちにフォーカスするよりも、美加子と昇の心にこそ、見てほしいものがあったのだろう。

それは一体なんだったのか。詳しくはわからないけれど、一つ確かなのは、どれだけ時間と距離が離れていようと、相手に伝えたかった想いは、ただ「ここにいるよ」ということ。
それを互いに信じて、ただひたすらにそれぞれの毎日を歩んでいくのだろうということ。
それは寂寥の想いである一方で、強さでもあるのだろう。
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