龍井

少林寺の龍井のレビュー・感想・評価

少林寺(1982年製作の映画)
4.0
李連杰のデビュー作。
30年以上前の作品ですが、
今見ても映像の美しさに胸を打たれます。

お話の内容は凡庸ですし、真剣に考えれば
「僧とは…仏とは…?」という気持ちも正直沸いてしまいます。
現代日本人には少々共感しづらい部分もあるかもしれません。
また、衣装や兵士の数、セットなど経費があまり掛けられなかったように見えるところもあります。
が、若き日の連杰のキレッキレの武術シーンはただただとにかく美しく素晴らしい。
芸術です。
ほかのキャストもほとんどが武術家とのことで、
アクションは文句なしに見応えがあります。
鍛練のシーンを見ているだけでも満足感があります。
しかもそういうシーンをたっぷり観せてくれる映画なのです。

そして 何と言ってもまだあどけない連杰が初々しく、
ひたむきでかわいらしいですね。

個人的にCGがあまり好きではないのもあるかもしれませんが、
この時代の中国の風景や人間の動きの美しさをきちんと収めたこの映画が、
またこの先何十年経っても世界中の人々に見られ魅了し語り継がれていってくれればと思っています。

ただ、犬や羊がお好きな方、カエルが好きまたは苦手な方は
もしかしたら観るのが辛いシーンもあるかもしれません。
古い香港映画などでは割とそういうシーンがありますが、
一応念のため…。
龍井

龍井