龍井

太極 ヒーローの龍井のレビュー・感想・評価

太極 ヒーロー(2012年製作の映画)
3.5
一作目を見た時には「何だこれ、着いていけない…」と言うのが正直な感想でした。
が、本作を見てみると「これはこういう世界のお話なんだ」と納得出来た気がします。そうなると中華風スチームパンクのディテールは個人的にはとても魅力を感じますし、お話や人物の行動の矛盾やおかしな点も「この世界ではこうなんだ」と理解することが出来ます。CGモリモリにアニメーションの演出が入る功夫映画には普段ならまったく惹かれませんが、ファンタジーなのだからむしろこれで良いのだと、リアリティのないストーリーとマッチしているのだと気づかされました。更には二作目を見たおかげで、一作目をもう一度見ようと言う気持ちすら湧いてきたのです。

今作の目玉は何と言ってもユン・ピョウの参戦ですよね。ユン・ピョウが出演していなければ、もしかしたら私は二作目を見る気にはなれなかったかもしれません。
出番は終盤のみで少なめですが、それまでの破茶滅茶な流れを主演のユエン・シャオチャオとの対決でしっかりと締めてくれます。お話は複雑でもなく頭を使う内容でもないだけに、やはり功夫映画は確かなアクションシーンを設計できる人とそれを熟せる人がいてこそなのだと改めて実感しました。

星は迷いましたが、その最後の二人の対決が良かったので0.5足して3.5としました。
龍井

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