SunO2

ボヴァリィ夫人のSunO2のレビュー・感想・評価

ボヴァリィ夫人(1933年製作の映画)
4.0
ぽっちゃり型の勝ち気な中年女性がルノワールのストライクゾーン。一般に演技派の美人女優が演じるボヴァリー夫人と真逆のキャラクターで楽しい。夫シャルルを演じるのは兄ピエール。男は皆、オロオロして頼りなく情けない。原作が有名なので内容を語ってもだが、不倫のシビアというかリアルな面(主に金銭面)を淡々と描いていて、ロマンチックなムードは皆無。喜劇といえば喜劇だし、悲劇といえば悲劇、夢も希望も絶望もフラットに描く冷徹さが巨匠だなと思ったり。
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