konoesakuta

ホステルのkonoesakutaのレビュー・感想・評価

ホステル(2005年製作の映画)
3.7
これから国にもどれば真面目に勤労の日々を過ごすわけだ。その前の最後のモラトリアム、はじけてナンボの欧州バックパック旅行。おっぱいが待っているという情報を手にいれてしまった。東欧の魔力に負けてどんどん行きなさい。俺なら絶対に行く。どうせダメ元、旅の恥はかきすて。精一杯遊ぼうとする君たちを俺は心から応援する。おーっぱい。おーっぱい。

と観客に思わせるのがツボなのだろう。妙に共感して気づくと映画に取り込まれていた。とんでもなくグロいとかひどいとか前情報を聞いていたのにも関わらず、ついついのん気にほのぼのしてしまった。

でも、誰もがそんなうまい話があるわけないって自分に突っ込みをいれる。そしてこれから始まる惨劇に期待を高める。のんびりほのぼのとすればするほど、彼らがいい思いをすればするほど、落差にドキドキわくわくしてくる。前半そこそこお話を引っ張るが間延びは全くしない。

本作はその辺のアホ人殺し映画よりよっぽど面白かった。グロ描写も期待に応えてくれた。情報の見せ方の順番がとてもよかった。残虐シーン目的で観たのだが、わかりやすい物語と伏線回収に好感を持った。

で。何といってもラストへ向けての「爽快感ライド感」が気持ちいい。自由に向けての疾走か。逆襲劇にスカッとした。