哲学的と言えば哲学的か
初めてこの人の作品を見た
写し出される景色がとても美しく、特に終盤の黄金色の風景はなんとも言えない
自分もそこを走ってみたいとも思った
2時間近くの映像の中には詩が出てくる
主人公は語るというよりも呟くようにその詩を口にする
私にはまだその詩の表裏まで理解できなかった
生と死について
深く考えて眠れない夜はあるが、未だそれに近しい実体験はない
だからこそこの映画で描かれている人間の生と死、またその周りの人間について、まるで幻想物語のように感じた
生と死は自分にも常に付き纏っているのに、何かとても遠いものに思える
この映画はそれを実感させられた
僕は悪人か
子供に問うのは少し残酷だ
何をもって悪人というのか
はたまた善人というのか
悪人は地獄へ、善人は天国へ
そうでないかもしれない
主人公が真っ先に答えていたかのように
悪人は天国へ、善人は地獄へ
主人公はどのような気持ちでこの言葉を発したのか、
それが自分たちの仕事のために、誰かの死を待つ人の願いなのかもしれない