物語を紡ぐ映画というよりも映像のフレームを用いて人間の視線そのものを問い直す詩的実験に近い。
主人公は村の老女の死を映像化すべき事件として待ち続けるが、カメラは死の瞬間を決して与えない。
むしろ観客…
これも引きの画を中心にした映像が素晴らしい。カメラワークも絶品。村の人たちは、美しい自然の中で、生活して、子を産んで、子どもたちは勉強して遊んでお手伝いして、家畜の牛は交尾する。その間、撮影クルーは…
>>続きを読むクルド系民族独自の風習で行う葬儀を
撮影するために、
テヘランから村を訪れたTVクルー。
村人や子供とのやりとりを通じて
浮かび上がるイランの地方の日常。
都会と田舎
大人と子供
生と死
それら…
「死は最も残酷だ こういう美しい世界が見られなくなる 神が私たちに授けてくれた素晴らしい世界がな」
「あの世も美しいのでは?」
「どうかな?あの世から戻った者がいるか?なぜ美しいと分かる?」
髭を…
子供と2人歩きながらの背中だけの会話を映し出しつつ土壁には洗濯物を干す女性の影だけが映るとか、ニワトリやヤギさんが唐突に飛び込んでくる位置とか
天才なのか、偶然なのか、巨匠監督だからなのか、あまりに…
2025年160本目。
桜桃の味のキアロスタミ監督作品。
環境は違うけど毎日都内で忙しく働いてる人が、夏休みに田舎に行ったら平凡な景色やのんびりした毎日が幸せで仕事より大切なものがあるなって気づくの…
外界と連絡を取るためにわざわざ電波が通じる丘の上の墓地まで車を何度も爆走させたり、余命幾許もない老人だからといっていつ死ぬかなんて分からないのに、「あと3日だけ待ってくれ」と言っててクルーを引き留め…
>>続きを読む(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI