毎回思うが、監督の視点がローカルなものなのか、それとも客観的にその土地の特性を活かした物語と撮り方をしているのか分からない(褒め言葉)
今作では葬儀の仕方を取材しようとするテレビクルーという田…
初アッバス・キアロスタミ作品
辺境の美しい村で他人の死を待つ、静かな作品。
客人を大切にしておもてなしする文化が素敵だなあと思いつつ、因習みたい文化も残っていたり
まあ良いだけの文化も悪いだけの…
忙しなく丘に上がったり下ったり、”死”を待ってて仕事が全く思い通りに行かない主人公の背景に映る村人・動物・自然の全てが”生きてる”。
主人公にばかりアングルが合っているが主役は背景なんだろうな。
…
ボーッと魅入ってしまう
黄金色の麦畑がとても美しい
村の暮らしが自分の現実と違いすぎて異国に迷い込んだような気分が味わえる
エンタメでもなくスリリングさもないけど、このシリーズからしか摂取できない…
キアロスタミの諸作品に比べると、多少の型落ち感は否めない本作だけど、いつものように"生の周辺にある死""死の周辺にある生"を描いて生命を讃える姿勢が響く。
それにしてもキアロスタミはごく普通の生活に…
主人公の目的となる老婆や撮影クルーが全く映らず、ただひたすら男が異郷で過ごし時々電話をするために車で畑の中を颯爽と丘へ上がるのを繰り返す。
詩的なセリフまわしが多くて、かつ詩の言葉をよく引用した台詞…
どこを切り取っても絵になる村。油絵みたいで素敵。彼らの生活は”生きるために生きている”という印象で、優雅で儚くて面倒で、それがまた美しいと感じられる生活だった。都会でせかせか暮らす人間には味わえない…
>>続きを読むキアロスタミのメタの虜になっていたのでやや物足りなかったけど、葬儀の取材に来たのにその対象者がなかなか死なないという設定がよすぎた
画面に映らない人物がたくさんいるのもいい
電波までの距離、丘まで行…
(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI