アンジー

アベンジャーズのアンジーのレビュー・感想・評価

アベンジャーズ(2012年製作の映画)
4.1
当時は、時間と予算を投入し4人のヒーローをクロスオーバーさせて創りあげた作品に圧倒された。日本とは根本的に違う創作体制のアメコミの従来からのファンは本当にワクワクもんなんだろうな。これが完成できたのも、大手の映画会社に依頼せず、マーベルが自腹をきり、独立を維持した事にあり、第1作のアイアンマンをヒットさせたジョンファブロー以下スタッフに感謝しないと。今作からハルクがエドワードノートンからマークラファロに変わったが、マークとロバートダウニーJr.との絡みが非常に息が合っており、結果的によかったのかも。これだけのキャラに全て見せ場を作り、団結させる過程を比較的コンパクトに描き切り、一級のエンタメ作品に仕上げる底力は本当に恐れ入る。マーベルをこの作品から見始めた人も充分に楽しめてる事が証拠。アクションで圧倒的なカッコよさを見せつけるのはキャプテンアメリカであるが、作品の質という面で牽引しているのは、ロバートダウニーJr.だろう。何でも屋のサミュエルは置いておいて。コミカル、シリアス、善と悪、皮肉、情熱、全ての演技を彼が担い、そして全て高次元にある為、物語が動き出すシーンでは、ほぼ彼が前面にでる。特に彼の明るいキャラがシリアスに走りがちな作品キャラを真ん中に戻している。次作アベンジャーズでは、この明るさが生かされていないのが残念。マーベル作品の楽しみの1つのエンドクレジット後のシーンは本作が一番バカらしく好き。超リッチのスタークがニューヨークで行ってみたい店とは、と思わせてファーストフードの店っていうのが最高。
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