直木谷ヒトシ

メカゴジラの逆襲の直木谷ヒトシのレビュー・感想・評価

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)
3.4
怪獣王の皮を被った鉄の悪魔は未だ滅びず!老科学者の妄執と侵略者の悪意が噛み合う時、2大怪獣が列島を進撃する!起てゴジラ!昭和シリーズ最後のゴジラは逆境上等1vs2マッチ!!……の特撮パートに対してドラマパートは一之瀬と桂の恋模様とブラックホール第三惑星人の陰謀が絡みあ……絡みすぎてたような ゴジラシリーズがこのあと10年近く銀幕から遠ざかった、という事実込みでも随所に見どころがある ただちょっと急に重いのをもらった感はあり ヘドラとかの頃からするとかなりヘビーな1作に仕上がってるのは事実(逆にヘドラが変わり種なのもまた事実)
暴風を放つチタノザウルス、歩く弾薬庫と化したメカゴジラ2の凶悪タッグに1度生き埋めにされ、刎ねたはずの頭部から追撃を受けたゴジラが「おうお前ら、さんざっぱらやってくれたじゃねぇの…… お代はこの放射熱線で支払ってやるわ!」と言わんばかりの放射熱線四連発 ゴジラ先輩、やりすぎです
作品全体の重さが時代に合わなかったのか、たとえライトにしても怪獣映画の時代から既に遠ざかり始めていたのか なんにせよラストで海を渡って帰っていくゴジラ先輩の背中が少し寂しい1作でした