七沖

メカゴジラの逆襲の七沖のレビュー・感想・評価

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)
2.9
〝さらに狂暴になって! さらに強力な武器を持って! メカゴジラがよみがえった! 地球を奪え! ーー宇宙人の命令に新怪獣・チタノザウルスと日本中を大破壊!〟
キャッチコピー長い(笑)
前作のヒットを受けて制作された作品なので、前作のパワーアップを図ったのは分かる。だか、それがことごとく裏目に出た感がある。

ゴジラに敗れて爆散したメカゴジラの破片を回収したブラックホール第三惑星人は、メカゴジラ二号機を完成させる。彼らはメカゴジラのコントロールをより完璧なものにするため、人間の少女・桂に手術でコントロール装置を埋め込み…というストーリー。

前作の失敗で絶対後に引けないブラックホール第三惑星人の、今回の作戦内容はこちら!
「たとえチタノザウルスが倒されたとしても、ゴジラもまた力を失うだろう。その時我々は一挙に東京を襲うのだ。メカゴジラの逆襲だ!」
な、なんてセコい…!
前作のことがあるのでゴジラを警戒する気持ちは分かるが、新怪獣チタノザウルスを当て馬にして、疲弊した相手を叩こうという戦略が個人的にイマイチだった。純粋にパワーアップしたメカゴジラでゴジラに挑むのが観たかった…。

首を折られても行動不能にならないメカゴジラ、前作で失敗に終わった関東地区を襲撃するメカゴジラ、前作で目の上のたんこぶだったインターポールを追い込む宇宙人、前作は二対一だったが今回は一対二…と、どう考えても要素としては前作の正統強化版なのだが、内容は暗くて微妙。
前作の良かった点のことごとく真逆をやった作品なので、前作が好きであるほどハマれないのかもしれない…。

歴代ゴジラ映画で最低の興行収入となってしまった本作。きっと観客は前作のメカゴジラの無双ぶりをもっと観たかったのだと思う(少なくとも自分はそうだ)。

メカゴジラの右腕を掲げる出撃シーン、重厚な伊福部昭によるメインテーマは素晴らしいが、個人的にはモヤモヤが募って苦手な作品だ。