囚人13号

成功争ひ(生活法)の囚人13号のレビュー・感想・評価

成功争ひ(生活法)(1914年製作の映画)
2.5
彼の映画は一応全部観てるのでいつか投稿しようかと思っていたが、何しろ語り尽くされているので中々その気にならなかった。そしてこのFilmarksには「作品集1」など曖昧なものが多く、非常に分かりにくいのだが取り敢えず最近観直したものだけを少しずつ。

本作はチャップリンのスクリーンデビュー作。ここから彼の初期小悪党時代が始まるわけだが、キャラクター模索期間がキートン/ロイドと比べて恐ろしいほど短い。そもそも2年目で独立すること自体狂ってるのだけれど、キーストン喜劇特有のグロテスクさにひたすら従順する新人の姿は今となっては新鮮でしかない。
因みにヘンリー・パテ・レアマンはどう考えてもヘンリー・レアマンで、ウィリアム・ビル・エリオットの例と同じく人名が混乱するのは正直分からなくもないが、カール・ドライヤーとかは間違えるとイラッとする。尚、"パテ・レアマン"は映画界で働きたいためにパテ社で経験があると嘘をついた彼を面白がってグリフィスが付けた渾名らしい。
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