ピートロ

プリンセス・ブライド・ストーリーのピートロのレビュー・感想・評価

3.7
英エンパイア誌の「史上最高の映画100本」というランキングで未見作品が3本あり、本作はそのうちの1本(ちなみに93位)。
祖父(コロンボ!)が孫になんともゆるい西洋ファンタジーを読み聞かすという形式だが、ファンタジーターンの要所要所で、孫がツッコミ読み聞かせが中断するくだりはまるで「相席食堂」。
敵として登場しやがて仲間になるアル中剣士イニーゴと、心優しき巨人フェジック(アンドレ・ザ・ジャイアント!)のふたりがとてもいい味を出していた。
まったく期待しないで完全脱力して観ればそこそこ楽しめる作品。

他のユーザーの感想・評価


最初っからコロンボ出てきたもんだから、「コロンボだ!コロンボ!コロンボですよ!コロンボは有名なんですよ!」と謎のコロンボ警察の我発動、ゆうてそんなにコロンボ見ていないのに。

クリスマスイブということで、おそらく彼が「映画を見るならコレ」と決めていた感じ。私のU-NEXTにあるはずだというので検索したけど引っかからず、結局彼が昔YouTubeで買ったという動画を見る。

日本語字幕もなければ英語字幕もなし。
途中「あれ?これアイリッシュ的なノリじゃね?」と聞くも「ストーリーはこれからよ」とたしなめられる。

結局なんだったの、、、?と思ったけど、U-NEXTにはきちんと上がっていた。
カタカナ使う系の日本語タイトル、、、トリッキーである。

しかし主人公が強すぎると面白くないから〜ということなのかわからないけど、いきなり不遇、、、しかし「なるほどこういうのもあるのね」と。

なんかこう、ネバーエンディングストーリーの映画を見てるような、ほっこり感というか。
エンデが好きだった幼少期、初期のジムボタン読んで「これはエンデが書いたから面白いんだ」と少し色眼鏡で見てしまう感じもあったかもしれないが、それに近い感じで見てしまいそうな作品。
なんとなく御伽話の質感に無条件にOK出す感じというか、ハードカバーならなんでもいいですよ!と言ってしまうような。

とはいえ、あと一回くらいなら日本語訳付きで見たいなと思う映画。

謎に、ロングヘアいいかも、、、と感化された。
見始めてすぐは「あれ?やっちゃったか?」と最後まで見続けられるか不安だったが、ストーリーが進んでいくうちに私もあの少年同様続きが気になっていくという…。
小劇場系のノリでコメディ系の演劇好きにはハマる作品だと思う。逆に演劇観た事ないけど、この作品好きってかたは是非劇場に足を運んでみてください。

終盤の主人公がまさかのあの状態という衝撃に笑え、ラストのおじいちゃんの台詞で締まる。
久しぶりにラストでキレイに決まった!って思えた作品。
入れ子構造で80年代のポップ感が強いけれども初期のウディ・アレンやモンティ・パイソン的なものも感じられる、ちょっと変わった趣の中世風恋愛コメディ。

子供に読み聞かせている設定もあってか基本的に展開とか美術とかにかなりチャチさがありつつ、モンティ・パイソンのホーリーグレイルや後にケネス・ブラナーが監督するシェイクスピアもののような妙なリアルさとかが一部に見られるので、上手い具合に滑稽さが助長されていて逆に面白かった。(こんな荒唐無稽で変な映画にも多数の人間の労力が相当使われていることを思うと複雑な気分にはなるが)

というか日本でも知られるプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント、俳優としてこんなところに顔を出してたのね。
mappii

mappiiの感想・評価

-
度々、おとぎ話が中断されてこれはおとぎ話だと認識させられる構造が上手いなと。

セットバレバレなチープな感じと、80sの子ども部屋が可愛くて好き。
P

Pの感想・評価

4.0
主役の2人以上に、サブキャラのマンデイ・パティンキンとアンドレ・ザ・ジャイアントのコンビが好きすぎる。
krnish

krnishの感想・評価

3.5
ツッコミ所が多いけど、全然許せちゃうくらいピースフル!将来子供に観せたい
2月はバレンタインにちなんでラブロマンスを求めて、
プリンセス映画を観ていきます♥
ところどころ笑いセンスがあって
突っ込みどころ満載ですが
素直に楽しめました。
カレス

カレスの感想・評価

3.3
IMDb 8.0
オスカー脚本家のウィリアム・ゴールドマンが書いた長編小説 "The Princess Bride" の映画化。著者本人が脚本を書き「スタンド・バイ・ミー」(1986)のロブ・ライナーが監督した。ヒロインは、この映画がデビュー作となったロビン・ライト(フォレストガンプの)。
私が見たのはずいぶん前だが、当時は

根強い人気のあるカルト映画

という評判だったと思う。チープなスタジオセットが却ってウケるのか? 低めの評価つけたけど、タイトルだけでは思い出さない映画、半分見ても思い出さない映画も多いなかで、このタイトルも覚えていたし内容も覚えていたので、自分にとって印象深い作品だったんだろう。
でも、ライアン・レイノルズのおかげでよけい有名になったような気がする。

絶対そうだよなあ…
『The Princess Bride』(1987)

『スタンド・バイ・ミー』や 『恋人たちの予感(When Harry Met Sally)』の監督ロブ・ライナー。

ロマンスと思いきやコメディ。ドキドキさせることなく、期待通りの笑いへと持って行き、鑑賞者に「思った通り」と言わせる展開が結構好きです。

映画間違えた?と思わせる出だし。『刑事コロンボ』のピーター・フォークが出てたのね。話の良いところでいちいち現代に戻る展開が面白い。

「Fetch me the pitcher.」と言われてまっすぐ目を見つめ続けながらピッチャーを取るケイリー・エルウィズの鋭い眼差しが笑える。

3/21/2023 昔貰ったBDがあるけどDisney+で鑑賞
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