ラブラドール

インファナル・アフェアIII 終極無間のラブラドールのレビュー・感想・評価

3.8
「インファナル・アフェア」シリーズ3部作の最終章作品。
初回作の裏側で起きていた事などが描かれたのちに、アンディ・ラウが演じるラウのその後が描かれています。

初回作だけでも十分に楽しめますが、初回作のストーリーの流れを崩すことなく、裏側を描くことでストーリーに厚みをもたせているのが本作です。
また初回作のラストにトニー・レオンが演じるヤンが命を落としますが、もう一人のスパイであるラウのその後が気になっていましたが、それが明らかになることでスッキリ(スッキリできるストーリーかどうかは別として)します。

自分はこれまで1作目しか観ていませんでしたが、3部作を通して鑑賞することで、このシリーズは3つまとめて観ないと勿体ないかなと感じました。

3部作といっても2作目、3作目は1作目を作った当初はきっと計画されていなかったのだと思います。そのため2作目、3作目は多少付け加え的なストーリーとなってしまってます。それでも1作目のストーリーをしっかりと引き継ぎ、続編にありがちな前作とのストーリーの矛盾を生じさせる事なくシリーズ化している点は素晴らしいと思いました。