キリ

E.T.のキリのネタバレレビュー・内容・結末

E.T.(1982年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大人になって初めて観た。E・Tがたくさんの管につながれて、主人公の子供(名前忘れた)がすがりつくも剥がされたり(うろ覚え)、辛かった。なにが辛いって、私はE・Tを思って叫ぶ側ではなくE・Tを管につなげて生命として尊重しない側になってしまったことに気づいたからだ。宇宙の友達を作れるのはきっと子どもまで。私は大人になってしまった…今まで何となくやり過ごして変化に気づかなかったようなことに突然気づいて、鈍器で殴られたような衝撃をうけた。

あまりにも有名な自転車のシーンは美しいし、地面=社会から受ける拘束 から離れてその一瞬だけ完全な自由になった少年とE・T。でも、少年は地上でしか生きられない。必ず着地しなければない。飛行とはつまりE・Tと過ごした時間そのもので、自転車に乗ってる時間が少年の一生なのかもしれない。かくも儚い物語があるのかと思った。
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