rotten

サンライズのrottenのネタバレレビュー・内容・結末

サンライズ(1927年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかったのをついにDVDを諦めYouTubeで鑑賞。
とても良かった。サイレントではあるが音楽や、効果音(人々のガヤガヤ)などが付いていた。映像トリックも巧みで、それでも今のCGとは違い芸術を感じた。
そして何より優しさを感じられる素晴らしい作品だった。

前半はジャネット•ゲイナー演じる妻が夫の身勝手をただ耐えていることご可哀想だった。寝ている夫を優しい表情で覗き、布団をかけてやるシーンは痛々しく切なかった。夫の計画を知らず純粋に都見物に誘われたことを喜ぶシーンは更に見てて辛かった。
それでも後半からの流れが変わるのが凄く良い!見知らぬ人の結婚式を見て泣き崩れる夫を優しく抱擁する場面は一番好きなシーンだった。チャペルから新郎新婦ではなく2人が出てきて皆キョトンとしてる場面も今のラブコメ的なセンスを感じた。
最後のどんでん返しも予想外の展開で観終わって幸せな気持ちになれた。
悪女が出てきてサスペンスからラブストーリー•ヒューマンドラマへの転換など先の読めない本当に凄い作りだと感じた。

後半からの優しさと愛に溢れる、古き良き映画とはまさにこれだな。
こういう映画が好きだ。また観たい。
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