あ

サンライズのあのレビュー・感想・評価

サンライズ(1927年製作の映画)
4.5
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葦の林を抜けて主人公と女が現れるおどろおどろしい移動撮影から既に印象的でしたが、殺人未遂から新婚旅行へ、というあまりにも急転直下すぎる展開を平然とやってのけた演出が見事でした。

主人公が強欲な女に取り殺されそうになっていた時には月=死のイメージが背後にあったものの、新婚旅行→難破という展開を通じて、主人公自ら女を助けに行こうとする立場へと逆転が起こったところで初めて太陽=生のイメージが昇出てくる、まさに「サンライズ」な展開があまりにもドラマチックでした。

特殊効果やエフェクトが色々とゴテゴテすぎて、道路を渡るシーンは流石にやり過ぎだろうと思ってしまいましたが、妻を湖に落としてしまう妄想のスローモーションなどは非常に印象的でした。
あ