のり

サンライズののりのレビュー・感想・評価

サンライズ(1927年製作の映画)
4.4
映像は評判通りの美しさ。画面の構成やロケーション選びにも目を引くものがあった。窓やガラス張りのドア越しの背景を映し、奥行きを出したり、同じロケーションでも人物の感情は対比的であったりと素人目でもわかるこだわりが存分に出ていた。

ストーリーも個人的には夢中になったが、冒頭から中盤にかけての主人公の行動に共感できるか否かで評価が変わってきそう。まぁ平均レビューの高さからしてみなさん満足してるんだろうけども。

チャップリンやキートンなどサイレント常連作品は「動き」で魅せるけども本作は「表情」で魅せていた。セリフが圧倒的に少ないためにストーリーは簡潔だけども逆にそのストレートなメロドラマが響く。さらにサスペンス要素があったり、サイレントらしい動きの笑いが散りばめられてるので飽きさせない。ほんとレベル高い(語彙不足)。
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