この悪ふざけ感はある意味『デトロイト・メタル・シティ』にも通じる。デ・パルマ監督の初期の佳作。のちのアニオタ(ルパン三世のモデルになった悪役等)から熱狂的な支持を得た作品でもある。
サブカル雑誌【映画秘宝】ではオールタイム・ベストワンにも選出されるくらいの人気を博した一作で、オペラ座の怪人をベースにした斬新なロックンロール・ホラー・コメディとして傑出した完成度を誇る。
デ・パルマならではの分割画面による勢いが凄いので、ストーリー的な破綻もなんとか許せるかな。ラストはややご都合主義的で困る。
手塚眞監督✖️近田春夫プロデュースによる『星くず兄弟の伝説』という映画の元ネタなので、本作が気に入った方であれば是非観て欲しい。
やはり初期のデ・パルマ作品は日本のオタク漫画っぽい…。良くも悪くも。
