じゅんP

裸の十九才のじゅんPのレビュー・感想・評価

裸の十九才(1970年製作の映画)
2.2
永山則夫連続射殺事件を基に、個人と家族と国、時代と社会を結びつけながら見渡す。

(全然、映画自体に関してではないんですが)生まれた時点で泥沼に片足突っ込んでたやつが、泥沼に片足突っ込んだやつらに囲まれて育って、抜け出すチャンスすら形成されてしまった思考回路に足引っ張られてフイにして、また泥沼に片足突っ込んだやつらに出会って〜ってまあそうなんだろうけど、家族以外の第三者に矛先が向けられた時点でやっぱり擁護しかねるし、後の功績はあくまで獄中でのものだし、複雑…。

例えば今でも「むしゃくしゃしてやった、誰でもよかった」みたいなことが繰り返されて、それを簡単に結論づけるな、簡単に逃避を許すなってことで根元まで解体してみても、紐解いたら紐解いたでこんな感じになるわけで、聞けば聞くほどどうしようもない腹立つ負のスパイラル。感情が先走っちゃって映画どころじゃないですよ。ん?てことは映画の思惑通りなのか?むむむ…
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