じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価

じゅんP

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ベストムービーは2018年劇場鑑賞分から。

映画の好き嫌いはみんな違って当たり前!と思いながら、個々の作品レベルでも誰かと感性が合うと極度に嬉しい人間です。

映画(1211)
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.4

話を閉じにいったことでやや辛気臭かった前作・頂上決戦を経て、仁義なきの冠に沿う深みこそ既に出し尽くした感がありますが、それぞれの役者に花道が用意された完結篇。

若いもんのバタつき加減が程良いスパイス
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たとえ明日が来なくても(2003年製作の映画)

3.4

愛が何なのかわからない、そんなあなたをシャー・ルク・カーンがテンション高め、圧力強め、距離感近めに導いてくれます。

インド映画ですが舞台はニューヨーク。なのでミュージカルシーンに『プリティ・ウーマン
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何という行き方!(1964年製作の映画)

3.8

金こそ全てという母の教えに歯向かい、簡素でいいから愛のある生活を望むルイーザ。しかし、どんな相手と結婚しても配偶者が莫大な遺産を残して先立ってしまい…金の呪いに追われ続ける彼女は本当の幸せをつかめるの>>続きを読む

魔女の宅急便(2014年製作の映画)

3.4

皆さんご存知、修行のため降り立った町で宅急便を始めた駆け出し魔女キキが、配達した荷物を「魔女の呪いがうつるから」と返品されたり、猛烈な嵐の中、孤島に子カバを届けさせられたり…要は薄汚れた人々に毒され成>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

大都市のイメージから外れた無機質なニューヨーク、東欧からの移民が支えた工業も衰えて冷え込むクリーブランド、楽しいはずの旅先のフロリダ、どこに行っても味気ないのは「場所」に意味を求めたからで、気付いた時>>続きを読む

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)

5.0

ようこそ退廃の地へ。
虚飾が施された幾つもの門を、誰の忠告にも耳を貸さずくぐり抜けてきたんだろう?
ここから見下ろす景色は、拭いきれない欲の匂いに溢れてる。
黒く塗れ、歪められた真理の代償は、誰かが勝
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.2

この愛嬌は掛け値無しに最高殊勲レベル。若尾文子がかわいいのはもちろん、作品全体が観ていて嬉しくなるような強烈な可愛げを帯びていた。

どう考えても落ち着くところに落ち着くだけなのに、気持ちいいリズムと
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サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)

3.8

ジャンル丸ごと食わず嫌いして観ない人にこそ、勧めたくなるラブコメ。

万引きや無銭飲食なんてつまらない方法で退屈な毎日に抵抗してきた主人公チャールズが、退屈な毎日なんて仮想現実ぶっ壊してくれるルルと出
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コミックストリップヒーロー(1967年製作の映画)

3.8

ジャケが絶妙にポップかつダサかっこよくて独創的!なのに画像ないじゃん…。

夫が考えたストーリーを妻が画にする「バクマン。」スタイルでマンガを描いているピーターとジャクリーヌ。給料を前借りするほど生活
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.4

なんだ、なんなんだこの眩しい時間は。エキセントリックな出会いの機会に満ち溢れた夜を時給に換算可能な労働に費やした無為な日々のツケならさんざん払ってきたのに、今更こんなルドヴィコ療法のような形で見せつけ>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.4

主人公の小賢しさ(というか小賢しい主人公が被写体として映り続けることで作品全体に跨がった小賢しさ)は鼻につくんだけど、うらぶれた街をこいつが歩くと、悔しいかなその風景は様になる。

現実に疲弊した不安
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ベイウォッチ(2017年製作の映画)

2.2

建前としてこれはドウェイン・ジョンソンやザック・エフロンの筋肉見て思わず涎垂らすための映画であり、建前としてアレクサンドラ・ダダリオやプリヤンカー・チョープラーらの美貌に思わずニヤつくための映画であり>>続きを読む

893(ヤクザ)タクシー(1994年製作の映画)

3.8

猪鹿組組長の幼馴染が経営する田中タクシーが手形詐欺に遭い、その危機を救うべく動員された猪鹿組組員たち。堅気のやり方に沿って手形を買い戻すため、タクシー運転手として働くことになるが…。

タイトルから想
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

良いことと悪いこと。正しいことと間違ってること。曖昧な物差しが人を分け、くだらない理屈が人を裁く。

良いことなのに悪いことはどうなるの?間違ってるけど正しいことは?それを誰が判断するの?それは誰が納
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.2

主人公が「戦争映画に捕虜収容所を扱ったものが少ないこと」への不満を語る冒頭からして、どこか牧歌的。

そして楽しい収容所生活の様子と、俺たちの情報流してる内密者誰だよサスペンスの二本柱が見せる鉄壁の安
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ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

1.4

子どもが飽きないようにとの配慮だとしても、インスタントなギャグや単発の見せ場に終始しているうちに全体像を見失っていて、話が成立してるとは思えない。

マンガがより大局を描くスタンスに舵を切れたのは何十
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.2

微かな、ほんの微かな懐かしい香りを、くっきりはっきりしたあまいにおいが邪魔をする。

もうパターンも尽きてきたであろう「こんなヤクザはイヤだ、こんなヤクザの死に方はイヤだTHE MOVIE」の単純な焼
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.0

岩山へピクニックに行った女学校の生徒と教師の一部が失踪、それは厳格な戒律に縛られた学校に影を落とし、校長、教員、生徒たちはそれぞれに不安や苛立ちを募らせていく…

想像力が働かないというか、どう観てい
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.2

窃盗の罪を犯した新兵を海軍刑務所へ護送するよう命じられ、しぶしぶ任務についた2人の海軍下士官。しかし未成年の新兵が募金箱からわずか40ドルを盗もうとした罪で除隊、懲役8年もの刑に処せられることを知り、>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.8

ヴァネッサへの愛情一本!でわかりやすかった前作と比べてより複雑な「ファミリー」を描いたことでトータルでは分厚くなってるけど…。

手数が多くて疲れちゃったな。笑いという要素に限らず、軒並みスケールアッ
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竜二(1983年製作の映画)

4.2

金子正次という男 金子正次という生き様

退屈に揺れる心戒め
自問する自分に蓋する毎日
いつもがいつまでも繰り返して
いつかをいつしか追いかける
煙の先にふと目を向け
歩きだす、光だけを残して

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.8

自分の周りの人々のプライベートを元に、というか赤裸々に小説のネタにしていた作家(ウディ・アレン)がネタ切れでスランプに陥り、今までネタにしてきた別れた妻や不倫相手に責め立てられ、小説と現実の狭間でじり>>続きを読む

預言者(2009年製作の映画)

3.4

アラブ系フランス人の無学な青年マリクは、収監された刑務所内の民族間での派閥抗争に巻き込まれながらも、自分の活きる道を見出していき…

シンプルなクライムものかと思いきや、見識の浅さゆえにどうしても理解
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

5.0

思えば『バーフバリ 伝説誕生』、つまり王に初めて拝謁したのがほぼ1年前…まだ1年前なの?体感としては既に25年くらい前から知っているかのように血に馴染み、身体に刻み込まれぇバーフバリィ!バーフバリィ!>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.6

例えば聴覚にだけ意識を向けてみても、均整のとれた音楽と耳障りな生活音の対比に惚れ惚れする。すべてがあの2人の音。

生きていく上でのルールやテンポ、ペースの相違が主題かと思いきや、それを凌駕した人と人
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

ボーダーレスに国越えて波起こし続けるディーン・フジオカが、加山雄三のごとく「海・その愛」を包括して無慈悲な現実織り込んだ「海・その再解釈」。

異なる言語や文化の壁を打ち破って風を切ってひた走る若者た
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.8

原作の邦題が『ゲティ家の身代金』なのでそのままタイトルになってますが、誘拐や交渉それ自体を描く気はさらさらなさそうで、映画の原題『All the money in the world』の方がしっくりく>>続きを読む

レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

3.4

きっちり説明がついてしまうことで、オリジナル1作目の根幹にあった何をしでかすかわからない・先の見えない気味悪さはだいぶ取り除かれていた。

ただ、もともと作品ごとに毛色や細かい設定がぐずぐ…えー、不統
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.8

ツカミの宇宙ネズミ、地球に舞台を移してからの3+1巨獣、それぞれに見せ場がうまく散らされていて、最初から最後まで映画自体のテンションが落ちることなく暴れ倒していた。

頭の中まで筋肉なつくりで、悪役側
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ヘドローバ(2017年製作の映画)

2.6

うつくしきかぞくのありかたと、焼けば喰えそうなゲ◯。

凶器は性器のようなもので、とにかく脳が減る。

地球を守れ!(2003年製作の映画)

3.8

こんなに状態変化の激しい映画、初めてかも。
(人間の姿を借りて地球を脅かすエイリアン、に違いない…はずの)カン社長を拉致監禁した主人公ビョングが、エイリアンの謀略を暴くためカン社長を拷問にかけるが〜、
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.8

『HUNTER×HUNTER』というマンガ内に念やオーラといった概念があるんですが、モリが使える円の範囲はまさにあの庭なんだろうなと。

精神的な意味合いでモリと庭、モリと奥さんの境目はきわめて曖昧な
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.0

劇中、「ピーターがビアの描いた作品を台無しにしてしまう」というモチーフが2度繰り返されるんですが、最後に「第三者がこの作品自体を台無しにしてしまう」という方法で同じモチーフを3度繰り返して終わる、日本>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

1.8

ヘイリーの人間性は、貧困や取り巻く環境とは無関係なパーソナリティにしか見えなくて、それはこの映画の視点が雑な記号的区分に走ることなくちゃんと個を見つめているからに他ならないんだけど、だからこそじゃあど>>続きを読む

あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

4.2

すれ違いと勘違いが、そして復讐と恋の炎が、爆裂交錯するラブアクションミュージカルコメディ!

S・S・ラージャマウリ半端ないって、あいつ半端ないって
自転車めっちゃしゃべらすし、第4の壁めっちゃ破るし
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ドッグ・バイト・ドッグ(2006年製作の映画)

3.0

普段持ち合わせている倫理観で立ち入ろうもんなら、ものの数分で咬み殺される。

殺し屋だろうが警察だろうが、もがくか咬みつくかしか切れる手札はなくて、家族という共同体すら不全に陥っていて、それでも当人た
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