じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価

じゅんP

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街の上で(2019年製作の映画)

3.8

面倒臭くていつも通りで、長く短い130分。

アバンタイトル直後から、ふらふらと珉亭に吸い込まれ、”街”が映される序盤。

受け皿としての街では、誰と話していてもいちいち会話のピントが合ってなくて、そ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

監督名のゲシュタルト崩壊!
あの短編を本当にほぼ1人で、長編に仕立て上げてしまった熱意に最大限の敬意を表しつつ。

肉付けされたストーリーの薄さと、キャラクターのステレオタイプ込みな単調さが、作り込ま
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タチャ イカサマ師(2006年製作の映画)

3.4

韓国映画あるあるな「濃い面子が躍動してるだけで楽しい」やつ。
キム・ヘスもユ・ヘジンもキム・ユンソクも、というか全員そーいう人にしか見えない。

チェ・ドンフン監督らしさ全開な、良い意味でキャラクター
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午前0時、キスしに来てよ(2019年製作の映画)

2.2

面白いかどうかは別として、「やろうとしてること」と「やれてること」の合致がだいぶズレたところでなされていて香ばしい。

作り手が意図しているであろう”キュン”ポイントの数々、芸能界やアイドルの描き方、
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.2

ホーンズ以降、「演じる役選び」が信頼できる俳優でしかないダニエル・ラドクリフが、両手に拳銃をボルトで固定されて、最強の殺し屋と殺し合うハメに…って面白くないわけねーな!

ダサくてノイジーで安直な暴力
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

1.0

この画面に映し出される文字の多さと、それらの文字が示す意味の貧困さは何なのだろう。

主演2人が自らの胸中を語るという体で繰り返される、観客に向けた説明は最早、説明する事の何たるかを完全に放棄し、何か
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

順応することの何がそんなに偉いんすかね。

『シャブ極道』が役所版『スカーフェイス』なら、本作はさながら役所版『カリートの道』。

全体としてはニュークス視点の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

満ち足りた時間に区切りをつけるのも、
つけなければいけない理由も苦手だ。
終電なんて最悪。

色と形をわけあうだけで
新鮮だったターンからすると、
維持するターンはやっぱり
苦しいことばっかり。
小さ
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.2

何が言いたいのかよくわからなかったな。

もしこれが、金持ちイケメンの“外車に乗ったお医者様”を待つ所謂「シンデレラ」ストーリーって今時どーなの?って問いかけだとしたら、そのテーマ設定自体、今時どーな
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藁にもすがる獣たち(2020年製作の映画)

3.8

話の進め方はモロに韓国版『パルプ・フィクション』であり、『ロック、ストック…』であり、まあ懐かしい匂いのする手垢のつき切った題材ではありますが、金を巡った軽い命のやりとりが、クセの強い韓国の面子によっ>>続きを読む

モーターラッド(2017年製作の映画)

1.4

「ちょっとしばらく映画いいかな…」ってなるほどの虚無。(実際もうかれこれ2週間くらい映画みてない…)

序盤は一応、あのテリトリーを侵したことが何らかのテーマなんだろうなとか、『激突!』的な展開やMA
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.6

何だろうな…
もっと内面から溢れ出る女性の強さみたいなものが見えても良かったと思うし、もっと死の匂いがしても良かったと思うし、いずれにしてもそういったあれこれが何となくの説明と、何となくのビジュアルに
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恋愛プランナー(2014年製作の映画)

2.6

ずっと興味あったけど観る手段なかったNollywood映画がネトフリに結構あって、これは網羅するしかない!と思ったけど、結局ネトフリ解約したから今作しか観られず。

ノリウッド映画は社会派テーマ扱いつ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.8

始まってすぐ、夫婦の何気ない会話から「この夫、クソじゃん」って思った自分の後頭部を、景気良くスパーン!とはたいてくれる映画だった。
この夫の、妻の、2人の“これまで”なんて何にも知らないのにね。

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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

1.8

予習のためイッキ見したドラマ版が存外に面白くて、そのテンションのまま観始めたのにハイロー並のザル脚本に閉口。

ひと昔前のドラマの2時間スペシャルみたいなつくりだけど、スペシャルドラマでも逃げ恥みたい
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

取り留めのない景色に見えた日々が、人(主に親と友人)との付き合い方・向き合い方をなだらかに変え、わざとらしくない範囲でのレディ・バードの成長を見せるに至る終盤のまとめ力。

細部に宿る面白さはあるにせ
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.4

去年のうちに終わらせておきたかったタグが全然終わらねえ…



冒頭の戦闘シーンの色味がなんか不用意にキレイで「はぁ…」となったけど、兵ひとりの命を重く見る敵軍との対比描写に襟を正す。
その後も戦争映
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恋する遊園地(2020年製作の映画)

3.4

《テーマパークで働くジャンヌは、新しく導入されたアトラクションに恋をするが…》

序盤は見方がわからず戸惑ったけど、だんだん見方の模索自体が楽しくなってくる。

“周囲の理解を得られない”という意味で
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

3.8

家事に非協力的な家族に、個別に対応しながら家事こなして、颯爽と仕事に向かうオープニングの時点でガッツリ掴まれた。

仕事を持つ妻・母のげんなりする朝…みたいな描き方だって出来るようなシーンなんだけど、
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Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密(2014年製作の映画)

3.8

持続可能で環境に配慮した漁法ってやつで、年間4000〜5000万匹のサメが無駄に殺されている事実…『シャークネード5ワールド・タイフーン』も真っ青の逆大虐殺!

ってのは映画の本筋ではないですが、『o
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この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.8

患者を蘇生させただけなのに。

ジャウム=コレット・セラや、良かった時のヨーロッパ・コープを彷彿とさせるような手際で、主人公のキャラ設定と巻き込まれる状況設定を見せ、あとは駆け抜けるだけの85分。
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.4

「区切りなんて、つけない方が楽なことだってあるよ」

生きてるみたいな浅野忠信と死んでるみたいな深津絵里、未練と執着、風吹けば霊。
いつも通りの黒沢清テイストなのに、どこか爽やかなのは行き着く先の違い
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.2

もっとジャンルレスな映画かと思いきや、割と直球のコメディ。ライトな作風の中に、ドスンとくるメッセージをさらっと込める気概。

中で視覚化されたテーマは、公開時よりも広く深く議論がなされるように変わって
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

(忘れ物を取りに)行って帰るだけの、決意のクロスロード!

目の前の窮地をどう生き延びるか、の話からもう少し長いスパンで、地獄をどう生きていくか、の話に移行。
愛する者のため犠牲を払うことを良しとした
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情婦(1957年製作の映画)

5.0

自由なり反抗なりの象徴として、逞しく生きる女性が煙草吸う映画にハズレなし。

法廷劇だとかミステリーとしてのクオリティもさることながら、会話劇としてだけでも全編通して超楽しくて、ケチのつけようがないで
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

例えば『CMBYN』がある種の理想の箱庭として、外側の存在を感じさせない映画だったのに対して、描かれていないはずの外側が見えてきて、不可視の檻の中みたい。

それでいて檻の中の息苦しさではなく、彼女た
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チャウ・シンチーの熱血弁護士(1992年製作の映画)

3.0

あからさまな悪者に対し、主人公が義憤にかられ大立ち回りする展開も、合間合間に挟まれる上滑り気味のギャグの数々も、往年の香港映画らしい良くも悪くもな古臭さ。

サービス過多かつテンポ重視で押しまくる力技
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アクエリアス(2016年製作の映画)

3.8

絶対に立ち退きたくない主人公
VS
絶対に立ち退かせたい建設業者

監督の次作にあたる『バクラウ』同様、どこに連れて行かれるのかわからないのに、不安よりも登場人物や展開への興味が尽きない。

建設業者
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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

3.8

形だけの権威を徹底的にコケにする、伝説(笑)の破壊と再構築。

ボケにボケで返して、脱線してもボケ続ける…(しかもバカか皮肉かの2パターンのみ)を最後までやり通す強心臓っぷりに、くだらねーと思いつつ笑
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グロリア(1980年製作の映画)

3.0

半ば人生を諦めていたグロリアと、誰かの庇護を必要とするフィル。

頼られることを知らない大人と、頼ることを知らない子供の不器用な逃避行は、いきなり絆が構築されるわけもなく、目的も覚悟も決まらないまま、
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パンジャブ・ハイ(2016年製作の映画)

4.2

パンジャブ、シット!

《麻薬が横行し、一部の権力者により売買が黙認されたインド、パンジャブ州。ドラッグ常習を公言し若者から絶大な支持を得るカリスマシンガー、弟が中毒に陥ったことから体制に疑問を持つ警
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恋の掟(1989年製作の映画)

4.2

本音と建前、気を許して手持ちの札を晒したやつから食われていく、暇を持て余した上流階級の遊び。

原作『危険な関係』の、様々な国で何度もつくられた映画化作品のうちの一本。違いを見比べるのが面白そうな話な
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グラン・ノーチェ!最高の大晦日(2015年製作の映画)

3.8

コロナ禍では絶対不可能な、超濃”密”大晦日特番!

《特番撮影中のスタジオ。解雇された労働者が数百人単位で押し寄せ外を包囲したため、カンヅメで撮影が続けられている。ホセは、撮影中のとある事故で大ケガを
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

「ちゃんと世話するから」



《ドラーグ人に母を殺され、ドラーグ人の少女ティバにペットとして飼われることになった、オム族の少年。テールと名付けられた彼は、知恵をつけてティバの元を脱走し…》



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好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.8

《好きな人ができても想いを打ち明けることなく、書いたラブレターを出さずに大切な箱の中にしまい込んできたララ・ジーン。初恋から数えてその数5通。今までは恋愛を妄想するだけだったのに、妹がその手紙をまとめ>>続きを読む

ぼくらと、ぼくらの闇(2017年製作の映画)

5.0

日本刀が切り裂く友情。

《いつも2人でつるんでいる高校生のザックとジョシュ。同級生のダリル、ダリルのツレの中学生チャーリーと共にジョシュの家で遊んでいると、ジョシュが兄貴の日本刀を持ち出してくる。大
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