じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価

じゅんP

じゅんP

ベストムービーは2018年劇場鑑賞分から。

イタい映画と、癖がすごい映画が好きです。
映画の好き嫌いはみんな違って当たり前!と思いながら、個々の作品レベルでも誰かと感性が合うと極度に嬉しい人間です。

映画(1380)
ドラマ(0)

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

号泣。
周りに人いるからギリ耐えたけど危うく声上げて泣くとこだった。

「世界はこうあるべきだろ!」とそうじゃない「現実」とを鮮やかに対比させ、深く積もった雪を愛と笑いで解かしてみせる快作。

「客観
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ヒース・レジャーの恋のからさわぎ(1999年製作の映画)

3.0

青春真っ盛りの10代にとっての深刻な闘いの日々を、底抜けのポジティブさで陽性のバカに昇華していて、記号を全うしきったキャストの魅力がシンプルなストーリーを補完していた。

シェイクスピアの戯曲を現代に
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.6

MCUですら選ばれた力の持ち主の正義にまつわる話で、X-MENですらカテゴライズされたマイノリティーへの救いの話なのに、この映画の間口の広さたるや!生きづらさを抱えるすべての特別なオンリーワンを、元気>>続きを読む

ポケットいっぱいの涙(1993年製作の映画)

3.4

持てる選択肢は少なく、選んだ先の選択肢はさらに限られていく残酷な環境。銃が、クスリが、些細なことをきっかけとした殺しが目の前に、それどころか簡単に自分の手の中に転がり込む日常。

キャラクターやドラマ
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戦争より愛のカンケイ(2010年製作の映画)

5.0

面白すぎるといつも以上に語彙力が貧困になりま…全秒おもしれー!

頭に流れ込む情報と衝撃、その都度絵の具のごとく濃密に混ざり合う思考と感情。360°色んな方向から重たいハンマーでどつき回されてるのに、
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さあ帰ろう、ペダルをこいで(2008年製作の映画)

3.4

交通事故で両親を亡くし、自らも記憶を失った青年サシェ。この家族にはサシェが幼い頃に共産政権下のブルガリア→ドイツへと亡命してきた過去があり、そんな訳でひとり入院していたサシェの元にブルガリアから祖父が>>続きを読む

サイレント・パートナー(1978年製作の映画)

3.8

銀行強盗に便乗してまんまと大金パクった銀行員と、差額に気付いて銀行員に粘着しまくる強盗の攻防。

ハラハラ展開がずっと続くのかと思いきや、気が大きくなって急にモテ出した銀行員がさりげなく調子こくみたい
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シリコンバレーを抜け駆けろ!(2002年製作の映画)

1.0

主人公は大手広告代理店勤務の超優秀な宣伝マン。モノづくりにこそ仕事のやり甲斐があるはず!と約束されたも同然の将来を捨ててベンチャー企業に転職し、一癖も二癖もあるはみ出し者を集めて99ドルのパソコン開発>>続きを読む

スペースボール(1987年製作の映画)

3.4

昔のディストピア映画が描いていた事態に現実が追いつくなんて事、ざらにあるじゃないですか。

そんな感じで今となっては本家側がこの映画の安さに少しづつ歩み寄っていってるので、きっとエピソード26あたりが
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

3.4

もうコントやん。ベタをやり抜いた壮大な前フリの末の、ちゃぶ台返しぶっ飛びオチ。

ローダを演じた女の子、キャラ立ってたなぁ。フルCGで復活させれば「悪い種子0 バースデイ」とか「悪い種子VS悪い種子」
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スター誕生(1976年製作の映画)

2.2

先に54年版観て筋を知ってる状態じゃなければ何したいのかよくわからなかったんじゃないかな?ってくらいのぐだぐだ加減。2人の感情の流れ≒話の流れもてっきとうですなぁ。

男のダメっぷりだけはブラッシュア
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SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)

3.4

サモ・ハン率いる犯罪組織と、サイモン・ヤム率いる犯罪組織の血で血を洗う抗争。と、それに巻き込まれるドニー・イェン。

この映画に演出だの伏線だのストーリーテリングだのという概念はない!大脳を通さず反射
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スタア誕生(1954年製作の映画)

2.6

ハリウッドへの絶対的な「あこがれ」が前提にあり、良くも悪くも時代性に富んでいる。

キャラクターや舞台立ての説明にあたる冒頭のシークエンスから、光と影の明暗が引き立てる贅沢な画がじっくりと映し出され、
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フェイトレス 〜運命ではなく〜(2005年製作の映画)

3.8

子供と大人の境目、14歳のユダヤ人ジュルカの目線で辿る戦争。

映画が始まってから彼が目にしたもの、耳にしたもの、理解できるものを共に追っていくので、既にジュルカの中で当たり前になってることや、ジュル
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

3.8

当たり前のように映画が動き始めるより先にテーマが存在して、国や社会のような広い表現からどんどん個に立ち返って、最終的に代弁する者とかじゃなく、どストレートに監督自身が映し出されて「私はズラウスキーだ」>>続きを読む

ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

3.4

…ユウジョウ?シンユウ…???
そもそも定義するもんじゃないよってことだからこそ、見落としがちで見失いがち。どう着地するにしろ、それ定義してみせてしまったら描きたいことと矛盾しちゃうんじゃないの?って
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顔のない眼(1959年製作の映画)

3.0

事故で顔に大火傷を負った娘のため、若い女性を誘拐しては顔の皮を剥ぎ娘に移植、何度失敗してもめげずに手術を繰り返す外科医パパの狂気と代償。

静謐な時間の中に蓄積していく黒い感情。心が死ぬ前に、自分を解
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斬、(2018年製作の映画)

3.8

生を極限まで削ぎ落とし
死を極限まで研ぎ澄ませた一振り

危うい時代
さっきまで未熟ながらも人だったものが
打って 打たれて
かたちを変え深い森を彷徨う、

ギャングース(2018年製作の映画)

3.4

感動方向で情に訴えかけたいシーンがややくどめだし、表面のリアリティは捨ててるんですが、それでも彼らの叫びはリアルに響いてきました。引きの画の力で漫画的な演出とのバランス取ってるあたりも巧い。

それに
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.8

まず脚色もあるとは言え、2001年頃の話だってことが衝撃。本筋とは少し外れるけど、視野の狭い因習って変に信仰と結びついてたりしてこわい。

主人公もあまりにも自分の中のゴールに一直線に猛進するので何度
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.6

これはいいリメイク!オリジナルが持つ緊迫感を時に丁寧に、時に荒々しく磨き上げた心臓剥き出し人生凝縮チキンレース。

ニトロを運ぶ道中は作為が希薄に感じられる程の暴発が連なっていて、その意味では『アギー
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来る(2018年製作の映画)

1.4

「来るなよ、来るなよ、絶対来るなよ」が広義の意味では「来いよ」なのは多くの日本人の知るところだと思うんですが、執拗にフリ入れてるのになかなかこっちの期待にくるりんぱしてくれなくてもどかしい。そんな中、>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.2

それぞれのキャラクターの抱える弱さとの対峙、深く絡み合った関係性萌えを軸に、シリーズ随一の映画的な演出を散らしながら突き進む。「杖」なんてほぼ「銃」にして、ちゃんと「意思」だったなぁ。

物憂げなエデ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.8

(ハリーポッター好きな方にはやや毒強めなので、万が一読んでしまった場合はスウーピング・イーヴルの毒を希釈して飲んでください。)

元のシリーズにいまいちハマれなくなっていった理由のいくつかのうちのひと
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.8

不思議の国のアリスみたい!狂的な旋律と極彩色の光景がどこまでもついてくる。

処刑惑星(2009年製作の映画)

3.0

昼が33時間、夜が5時間、容赦なく照りつける2つの太陽、見渡す限り荒野が続く惑星に不時着した宇宙船。生き残ったのは乗組員3人と捕虜が1人。110時間後の救助船到着までに、逃亡した捕虜を生け捕りにして熱>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.4

ヴェノムがトム・ハーディに寄生するまではハッキリと退屈。

ただ悪役の徹底した悪役っぷりや笑いの取り方、話運びの適当さも含め80〜90年代のバディアクションみたいで、徐々に雑な痛快さが押し寄せてきます
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ハイヒール(1991年製作の映画)

3.8

空港である人の到着を待つ女性レベーカ。ニュースキャスターの彼女が待っているのは、子供の頃に別れて以来、久しぶりに再会する母親、ベッキー。

スペインのスター歌手だったベッキーは仕事という言い訳のもと、
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ハード・コア(2018年製作の映画)

3.8

自分の都合や理想を自分勝手に追求する人間が大勢を占める世界に対して、たぶん何百回も何千回も繰り返してきた「クソが!」という自分勝手な心の内を頭突き一発で見せつけられて、いきなりこの映画を見放せなくなっ>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.2

気の利いた「言葉」が躍動するアクションでもあり、機知に富んだ「言葉」が交錯するコメディもあり…。適切な表現かわからないけど、(めちゃくちゃ語気を強めて)面白い!!!

もちろん描かれた内容に関して言及
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ワールドエンド! フィニーとノアの箱舟(2015年製作の映画)

2.6

大洪水の危機!ノアの方舟に乗れば助かるけど、乗船リストに名前のないネストリアン(という動物)の父子デイヴとフィニーは舟に乗ることができません。偶然出会ったグリンプ(という動物)の母娘ヘーゼルとリアの家>>続きを読む

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

2.2

幼少期を過ごした、今は閉鎖された孤児院を買い取り、夫と息子と共に移り住んだ主人公。障害を持ったこどもたちのため施設を再建しようとするも、開所に向けたパーティーの日に息子が行方不明になってしまい…

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青い春(2001年製作の映画)

3.0

この映画における音楽の使い方は下手すると曲が鳴ってるとこだけブーストして他はダメダメってなりかねないんだけど、映画全体が帯びた危うさ込みでギリギリ成立していた。

何を実感したいのかもわからないまま渇
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.8

どんな話か説明しようもんなら俺アホなのかな?って混乱しかねない程度には笑うしかない展開の連続。

始まってすぐ、この時点では何の話か掴めない断片的な過去パート(400年前)をチラッと見せた後、いきなり
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

ストーリーはアレだけど音楽がいい!的な評判の印象だったんですが、むしろストーリーなんてありました?いや、ない!

あったのはスタイルと解放と偽らずに生きること。音楽にしろ映画にしろ、そーいうの刻まれて
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近松物語(1954年製作の映画)

5.0

毎秒毎秒豊かすぎる。

自分が観た回はせいぜい20人くらいしか入ってなかったけど、そこかしこで思わず笑っちゃう声漏れてたし、席ひとつ挟んで隣に座ってたおばあちゃんは途中もう完全に身を乗り出して観てたよ
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