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ドライヴのbucciaのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.5
唐突ですが、好きな俳優の一人ライアン・ゴズリング。ライアン・ゴズリングといえば『ラ・ラ・ランド』とか『ブレードランナー2049』の印象が強いかもしれませんが、個人的にはライアン・ゴズリングといえば断然この『ドライヴ』であり、男なら『ドライヴ』を是非プッシュしていきたい!ライアンが演じるのは主人公のドライヴァー、極力セリフを排し表情や背中で語る寡黙で繊細な男を見事に演じきり、女性だけでなく男性も惚れ惚れするほどかっこよさです。刹那的で哀愁が漂う演技をさせたらライアン・ゴズリングの右にでるものはいないッスね

幻想的で卓越した独特の映像表現で魅了する監督ニコラス・W・レフン。この『ドライヴ』でもその才能が十分に堪能できます。夜の街を照らすネオンの光、ドライヴァーとアイリーン、各々の生き方を対比させてるかのような配色や陰影の演出など、どこを切りとってもスタイリッシュで美しい。特にラストのボス ニーノとのバトルは伝説に残したいほど素晴らしい完成度。アスファルトに写る影で魅せるバトルは絶対観てほしいシーンです。

この作品を観て初めてレフン監督を知り好きになりましたが、『ドライヴ』以降の作品はちょっとオススメできません。研ぎ澄まされた映像美のすばらしさは不変なんだけど、ストーリーがもう難解すぎてついていくことができないんですよ。特に『オンリー・ゴッド』そういう意味で人を選ぶ監督かなと思います。レフン監督作品を観るのなら入門編としては、この『ドライヴ』か『ブロンソン』がオススメです。

ライアン・ゴズリングやレフン監督の凄さばかり書いていますが、本作のヒロイン アイリーンを演じたキャリー・マリガンもショートカットが似合いすぎてめちゃくちゃカワイイ。子持ちの人妻役ですが、あんな美人な隣人がいたら、そりゃライアン・ゴズリングも惚れてしまいますね。そして、ラスト二人の関係がどうなったのか気になります。
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