「おしゃれなクライム映画。どうしようもない不条理感が、より人間味のあるタッチで描かれている最高傑作な映画だ。」と個人的には思いました。
良い映画は脚本が良いのはもちろんですが、それに加えて、少ない場面展開であっても、非常にドラマティックであること。つまりこの映画は、特に時間軸がバラバラになっている訳でもなく、非常に見やすくシンプルであって、非常に演出のうまい映画である訳です。
『最強のふたり』というフランス映画を観たときも、同じような感覚を味わいましたが、N・W・レフン監督の作品は、前作のプッシャー三部作を観て分かるように、目を背けたくなるようなクライム映画であるはずなんですが、この作品は原作が小説家のジェイムズ・サリス氏であることから、こんなにもおしゃれ感が出ているんだと思います。
僕がまず友人に映画を勧めるとしたら、この映画をおすすめします。