ShunUjita

ドライヴのShunUjitaのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.3
古い西部劇のようなシンプルなストーリーが男の血を沸き立たせる。この監督の作品全てに言えることだが、描写が過激すぎる。暴力の方法、見せ方に無駄に工夫が凝らされているのがおもしろい。ピュアな心に腕力が味方をし、主人公が暴力の渦に巻き込まれるストーリーは唖然とするものである。音楽も素晴らしいが、車のエンジン音、排気音の臨場感も素晴らしい。車内で聞く車の走行音と、車外から聞こえる車の音をしっかりと使い分け、演出に利用することで、鑑賞者に逃亡のスリルと、カーチェイスの際の衝撃がひしひしと伝わる。また、光と影を効果的に使い、映像を魅せる特性は映画のゴッドファーザーやバリーリンドンを思わせる。
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