Kiefer

ドライヴのKieferのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
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6/23

寡黙なドライバーが凄く良かった。
気難しいのかと思いきや、エレベーターで出会った女性に一目惚れしてしまい、恋に落ちる。
そんな漫画みたいなストーリーを複雑な作品の中に取り入れている。

観客を楽しませるためのサプライズが
ふんだんに散りばめられている。
例えば最初のドライヴのシーン。
キャラクターを説明するには捕まらず上手く逃がすのが分かってはいるのにも関わらず、なぜこんなにもドキドキするのか。
何かが起きたとしても凄い能力で次々と
上をいくキャラクターの行動は観客を
ドキマギさせる。

伏線の回収も凄い作品だと感じた。
全てこの作品に必要なキャラクターしか出てきていない。しかも出てきたキャラクターは欲や守るために死んでる。改心した彼女の夫が死んでからの怒涛のストーリー展開は圧巻。

最後の電話のシーンからエンドロールまでの
流れも素晴らしいと思った。
直接は伝えられない不器用さと最期だと悟った上で電話で本心を伝える。
そして彼女は彼がいない隣のドアをノックする、。切ない。
そして生きているのか死んだのか分からないくらいの顔のショット。あれは何かを振り切った人の顔だった。彼女や子供のことなのか、今までやっていた仕事のことなのか。
危険を背負って生きていたかれだが、どこに行ってもドライバーとしてまた誰かを逃がしたり危険にあったりするのだろう。
そうしないと生きている感覚が味わえない危険な人とも言える。

ライアン・ゴズリングのキャラクターとしては無表情は不思議な感覚だった。
Kiefer

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