さらば、わが愛 覇王別姫のB姐さんのレビュー・感想・評価

幼年期、少年期と内省的で、虚無感漂うレスリー・チャン含む子役達の瞳に痺れる。彼らが京劇という芸事から自身の存在意義を見出して行くのを見れば胸が一杯になる。京劇鑑賞の際に流した涙にこちらまでもらい泣き。

文革のシーンに象徴される、「母国の文化へのスタンス」批判がヒシヒシ感じられ、描かれる「京劇」と（本土の）「中国映画」がどうしても重なってみえる。