2020年107本目
作られた世界の物語。
冒頭からファンタジーなのか、ホラーなのかよく分からない雰囲気。
怪物の正体、掟の理由、真実の世界が明かされるにつれ、なるほど、と思わず膝を打ちたくなる。
外の世界へ様々恐れを持った厭世者たちが、恐れを利用して自分たちの世界を守ろうとするという構造が面白い。
巨大な国家体制から小さな村まで、どんな人間集団であれ、外界の恐れに対して自集団内でのルールを設け、内的安定性と外的対抗力を求める点は共通していると思った。
やや突飛な設定ではあるけれど、キャストも豪華でなかなか楽しめる。