チッコーネ

風前の灯のチッコーネのレビュー・感想・評価

風前の灯(1957年製作の映画)
3.5
手緩いコメディ演出の中に辛辣な人間描写がたっぷり盛り込まれており、引き算すると悪意が見えてくる怖い作品。登場人物全員が内心に怒りと不満を抱え、狭い空間の中で毒づき合う悪循環に当てられた。

終盤、南原宏冶だけ急にギャング映画のキャラになるのは意外性があって面白い。