風前の灯の作品情報・感想・評価

「風前の灯」に投稿された感想・評価

とある一軒家を舞台に繰り広げられるドタバタコメディ

この家の婆さんが金をため込んでいるらしく、強盗3人組が押し入って奪おうとその機会をうかがうんだけど、その家では人の出入りがひっきりなしで多い時には10人以上になったりする

もともとは夫婦と幼い息子、ばあさんの4人に、一部屋間貸していてって感じの構成
その間貸していた女性が出て行ったり戻ってきたり、新たな人に間貸しちゃったり、高峰秀子の2人の妹が訪ねてきたり、畳屋など集金系が来たり、怪しい親類(南原宏治)がやって来たり、とにかく忙しいの!

一番面白いのは意地悪ババアと高峰秀子による嫁姑問題
がめつくて口うるさくて、ほんとにいやなババアを好演
でも婆さんが建てた家だし、財産を隠し持っているらしいのであまり強気に出られないの
泣かされるデコちゃんなんだけど、かげではあのクソババア早く死ねばいいのに!って毒舌を吐く、旦那の佐田啓二も年寄りだからそのうちぽっくり逝くさ、我慢我慢となだめる
というのもこの婆さんは後妻なので誰とも血縁関係がないので、お互いに妙に冷めた関係なんですよね

なかなかドロドロとしてるんだけど、軽いノリで楽しめちゃうブラックさが良い
時間も短く人の出入りが多いのであっというまって感じ
メガネ姿割烹着姿の高峰秀子も良かったし、なかなかオススメできる作品かと
chieoo

chieooの感想・評価

4.1
高峰秀子さんの作品で好きな映画の一つ。面白い(笑)。佐田さんと二人でメガネ姿がいい!
木下恵介監督の軽妙なドラマ。
この映画には、金を狙う人ばっかり出てくる。

ある家の金を狙う泥棒三人組(うち一人は雇われ泥棒みたいな男)、姑(田村秋子)と嫁(高峰秀子)が1円単位で金の遣り取りしているが嫁は「早く婆さんが死んで、この家と全財産を欲しい」と夫(佐田啓二)に話したりしている。
その他、姉(高峰秀子)から1万円の金を借りたい妹、ピストル強盗してきて婆(田村秋子)に「全財産を出せ!」と強奪するような男などなど、キリが無い。

婆さんが映画を観に行く時に、新聞を見ながら「なんとか山節考、悪魔のような女、か…」との呟きは面白い。(木下恵介監督が自分の楢山節考をいれているあたりも楽しい。)
また、この映画タイトルだけでなく、劇中で『喜びも悲しみも幾歳月』の音楽を入れるなど遊び心も楽しい。

また、当時の時代を映す「体調不良には、梅干しの黒焼き」なる言葉もグッド。

この映画では、高峰秀子はもともと眼鏡をかける予定ではなかったが、「姑役の田村秋子さんが眼鏡をかけているので、私もかけてみた。平面のダテ眼鏡だけどね」と高峰秀子は話している。
なろね

なろねの感想・評価

4.0
「楢山節考」や「喜びも悲しみも幾歳月」をネタにした場面があって、思わずニヤリとしてしまう。
高峰秀子がコミカルにくるくる動いて、怒ったり愚痴を言ったり、かわいくてたのしいけど、眠くなる。
独り言

独り言の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

喜びも悲しみも幾年月観てからのこれだから…木下惠介はやめられない。
主演2人が最高な夫婦。
なんか舞台劇とか落とし噺みたいだね。木下惠介のコメディはライトだけど大体面白い。

このレビューはネタバレを含みます

どたばたコメディって感じの作品です😌まさかあのけちけちばばあの甥っ子がピストル強盗だったとは!Σ( ̄□ ̄;)
「家に人が何人も何度も出入りするから泥棒が入れなくてやきもきする」
というプロットなのに家の間取りを全く活かせていないのが致命的。
平屋だから階段は無いにしても廊下は?襖は?窓は?魅力的なカットがまるでない。
『たそがれ酒場』の百分の一も室内美術と撮影への感覚が尖ってない。
意味不明なアップも多いし木下恵介は実験的なことやると大抵失敗するな。
まさか、ピストル強盗があの強欲ケチババァの甥っ子だったとはね~😱
「ホームアローン」よろしく、亭主の居ぬ間を狙う強盗3人組。だが今日に限っては、家内トラブル続きでてんやわんやの大騒動。強盗する隙すらありゃしない。

人の出入りと組み合わせで話を進めていく手腕がお見事で、感覚としては出来のいいシットコムを見せられたような収まりのいい作品でした。
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