ロスにある科学資料庫の地下で発見された謎のタンク。そこから吹き出した特殊なガスには死者を蘇らせる作用があった。
盛れ出したガスによって、周辺の虫の標本やら犬の剥製が動き、冷凍室に保管してあった死体が蘇る。なんとか死体を焼却炉で灰にし、無力化することに成功するも死体を燃やした煙が今度は雨となって、墓場に降り注ぎ死者を復活させた。蘇った死体は脳みそを求めて練り歩く“バタリアン”へと変貌。生存者達を次々と襲う。
この映画のゾンビは他のものとは全然違う!結構普通に走ってくるし、どんなに弾を撃ち込んでもなかなか死なないし、脳みそを食べることによって知能が増しているっぽい生命力増し増しのまさに最強のゾンビだ。そんなのが、100体以上も周りを取り囲み襲ってくる絶望感とハラハラ感。だが、そんな絶望的状況でも随所に笑いをぶち込む脚本のセンス。全身ネバネバのタールマン、上半身だけになっても「脳みそを!!」と叫ぶオバンバといい、見事な特殊メイクによるゴア描写といい、この映画は見応えがあり過ぎるのが問題だ。