キネマ寸評

バタリアンのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

バタリアン(1985年製作の映画)
4.0
本家続編権一応正統派からのオバノン節80s娯楽作。エッチなシーンは気まずいが、それでも家族で楽しみたい。
Nightはあくまでピッツバーグの軍事基地で起こった化学兵器流出事件を映画としてすっぱ抜いたロメロ、という設定で、本作は「あれは事実だった」と言い続けるのが改めて巧妙で面白い。多分にこの時代のトキシック・ケミケル路線、核兵器も忘れてない。合わせて当時のパンクも上手く入れて、パンクスがアホ過ぎて食べられてもあんまり気にならず、サントラもポップ。まだ若かったオバノンのノリが垣間見える。ゾンビ設定も本家を逆にありゃ実際の事件のパロディだよ、にする事で完全不死身にする暴挙がいい。メイクやモンスタースーツの効果が良くて、やはりゾンビ映画にはCGいらないと強く思う。それにしても最初のフレディとフランクの年の差仲良しが何度観てもなんかいい。バタリアンとかオバンバとかのネーミングがバカ過ぎて冴えてる。
今回オバノンのコメンテータリーで初めて観たら色々と発見があった。
インド人の骨の逸話とエイリアン、トビー・フーパーとの裏話
タールマン溶けるタイトルシークエンスの作り方の話
ハーゲンタフはなんで黄色い
パンク娘トラッシュの股間のツルツルの謎
など。
改めて観る方には是非オススメしたい。
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