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家路のwongのレビュー・感想・評価

家路(2001年製作の映画)
4.0
本来写すべき筈の部分を画面から排除するオリヴェイラ。例えば、リハのシーンでセットにいる俳優ではなく、監督マルコヴィッチのクローズアップを映し続ける。
多くの人が目にしてるものの裏にはほつれがあるような、そんな暗部を切り取る彼だが、出てくるキャラクターを飄々とした人に仕上げるから、そんな重い状態を叩きつけられてる気もしない。
終始平和な画面に突如やってくる
暴力。習慣化してる孫の見送りがラストに、孫に見送られるに変化するのは圧巻
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