年老いた名優ヴァランスは撮影の最中、素面と演技の境界が曖昧になり、自分と他人の区別も見失いかけているように見える。別人のまま、舞台の幕、店のガラス窓、カメラのレンズ、イデオロギー、そういった境界線か…
>>続きを読む【スペクタクルの外側で】
マノエル・ド・オリヴェイラの4KレストアBOXが発売されたので入手した。『家路』はカイエ・デュ・シネマベストに選出されている一方で未観だったのでようやく鑑賞することができた…
人生のカタストロフを経験した人間(しかも老人)のその後を、安易な叙情を排して日常の出来事の連なりで見せていく、この時間の経過がリアル。ミシェル・ピコリは舞台、エージェントとのカフェでの対話、映画の撮…
>>続きを読むはじめてのオリヴェイラ作品が『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』所収の「征服者、征服さる」で、その後『アブラハム渓谷』をみて、「オリヴェイラ分からん…」と挫折してしまったのだが、本作は…
>>続きを読む回り回り巡り巡る人生についての静かで穏やかな内省。死に損ないの老人は見事な若返り(笑)を果たし人生が反転した後そっと舞台を降り家路へとついていく。家から学校へと向かう孫に向けていた眼差しが孫から爺や…
>>続きを読むマノエル・ド・オリヴェイラが、家族を失った舞台俳優を描いたオリジナル脚本の監督作品。劇中劇として、「瀕死の王」(イヨネスコ)、「テンペスト」(シェイクスピア)、「ユリシーズ」(ジョイス)。シャンテシ…
>>続きを読むオリヴェイラこんな優しい映画撮れるのか…。てか幾つフェイク遺作作ってんだこの人は笑
ショーウィンドウや窓越しのルネ・クレール的な音の切除、対話を足元のカットで見せるルビッチタッチなど作風もいい意味で…