元気だよ

フルタイム・キラーの元気だよのレビュー・感想・評価

フルタイム・キラー(2001年製作の映画)
3.5
全ては反町隆史の責任である。折角、アジアを跨いで活躍する暗殺者の話なのに反町が英語を喋れない(しかも演技も……)なため、整合性を合わせるために他の香港の俳優に日本語を喋らせりゃいいというジョニー・トー監督の逆転の発想というか蛮行によって最高に奇天烈な映画になっちまったよぉ。作り手の「もう細かいこと知らん、勢いで突っ走れば何とかカタチにはなるだろ!!」っていう心の叫びが透けて見えるほどストーリーは適当というか、行き当たりばったりというか……てか、この映画サイモン・ヤム視点の物語だったんかい!?

それに加えて映画全体がThe2000年代初頭映画らしい香ばしさに満ち溢れる、ダサさMAXなテイストだったのも珍味さに拍車をかけていた。今、ゼロ年代初頭は悪い意味でヤバイ。
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