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天使のくれた時間のxavierのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.7
愛よりもサクセスを選んだ男に訪れた奇跡の時間…
成功を夢見て恋人ケイトと別れ、ロンドンへ旅立ったジャック。13年後の今
ジャックは大手金融会社の社長として優雅な独身生活を謳歌していた。
クリスマス・イブ、昔の恋人ケイトからの電話があったが、かけ直す事はしなかった。その夜、自宅で眠りに就いたジャックだが目覚めると、ケイトと我が子2人に囲まれた家庭人ジャックになっていた…
ストーリーはこんな感じ。
"あの時、違う道を選んでいたら、どうなっただろう?"
"仕事を取らずに、恋人を取ってたら?"とか、どんな人でも思う事がある。
独身生活を謳歌し仕事にも成功、順風満帆満たされた生活を送るジャック。
だから目覚めて、妻ケイトが居て、更に子供が2人も居る状況にはビックリ

何とか元の世界に戻りたいジャックなんだけど、キャッシュ(多分天使、それも黒人の)が言うことには"答えを見つけないと、戻れない"ってこと。
それが何一つとして解らないジャック
しかも独身だったのが、いきなり2人の子持ち…そりゃ動揺もするし、上手く子育ても出来るはずがない。

それに、いち早く気づいたのが娘アニーだった。
今、目の前にいるジャックはホントの父親ではなく、エイリアンがジャックに化けていると思っている。
そして、ジャックに言う。
「地球へようこそ」と
真面目な顔して、そんなカワイイことを言うもんだから、思わず笑っちゃたなぁ…

そんなアニーやケイトと過ごすに連れ
少しずつジャックも変わっていくんだけど、変わらない物もある。
幸せ=お金っていう考えだ。お金さえあれば、いい物も食べれるし、良い教育も受けさせられる。その事が、強いては幸せだとジャックは思う。
しかしケイトは、幸せ=愛だと考える
ジャックがどんな家に住もうとも、どんな仕事に就きお金をたくさん稼ごうとも、そんな事は大事じゃなく、一緒に居さえいれば、それだけで良いって思っている。

生きていく為にはお金は必要。だから
良い仕事に就き、働き、儲けたい。
でも、それが幸せと言える?
何か支えとなるものが必要?
それは、多分、この作品で言わんとする"愛"なんだろう。
よく言うよね。いくらキツくても、子どもの笑顔を見れば頑張れるって。
きっと幸せって、そういうもんなんだろう。

良い作品だと思う。でも個人的には、ラストの展開はちょっとなぁ…
その前で終わっても良かったかなぁ…って思ったかな。
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