EDDIE

天使のくれた時間のEDDIEのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.8
人生やり直しはきかない!だけどもしあの時こうしてたらの別の人生を送れるとしたら?裕福な暮らしを手にした男が、家族の愛に芽生えていくハートフルな物語。

本作はかれこれ15年ぐらい前に当時DVDで鑑賞したことがあります。多分高校生ぐらいの時。当時はニコラス・ケイジが大好きで、それでいてこの作品ヒロインのティア・レオーニがめちゃくちゃ可愛いんです!そして感動する。そんないい思い出ばかりが記憶に焼き付いていて、久々の再鑑賞。
けれども改めて観るとニコラス・ケイジ演じるジャックはなかなかに身勝手な男だなぁと。

冒頭で愛し合いながらも互いの進むべき道に向けて別れを告げるジャック。そして、やっぱりあなたとは別れられない、こっちに残って一緒に暮らしましょうと名残惜しむティア・レオーニ演じるケイト。
「たとえ100年離れ離れになっても、僕らは変わらないよ」のセリフが滑稽に見えるほど、場面転換からのあまりにもなジャックの潔さに笑ってしまうわけですが、彼はニューヨークのウォール街で成功し裕福な生活を送っていたのです。
高級なスーツに身を包み、高級車を乗り回し、高級マンションで暮らす。ベッドを共にする女性もいるけれども、クリスマスイブ彼は孤独でした。
そこで出会うのは、ウォーマシンスーツではなくB系ファッションに身を包んだドン・チードル演じるキャッシュという謎めいた男。スーパーにて強盗まがいの行為で店主を脅すキャッシュでしたが、ジャックはその場を金の力で解決をします。
その後自宅ベッドで眠りにつくと、見知らぬ家で昔の恋人ケイトがそばで眠っているという謎シチュエーションに困惑する、という流れです。

ジャックはビジネスで大成功を収めるも孤独な人生を送っていました。一方で、違う世界に入り込んでしまったかのようなジャックはタイヤの販売員をしており、元の世界の優雅な暮らしとは一変、庶民的な生活。そして大きな違いは家族がいたということでした。
まぁここから困惑しながらも今の生活に馴染んでいき、でもやっぱり元の世界での優雅な暮らしが忘れられないジャックは家族の愛と優雅な暮らしと全部を手に入れようとするわけですね。

いやいや、その選択わからんでもないけど、愛する妻に相談もせずに勝手に決めて、ホント自分勝手なやつだなと感じるばかり。
その後はあぁやっぱりそういう結末を迎えるのね、と思いつつも、ハッピーエンドを迎えるわけですな。

終わり方はキレイで気持ちいいものの、「人生やり直しはきかない」という現実を見せつけられ、さらにジャックの自分勝手さに振り回されと、当時の★5評価レベルのいい思い出も少し感じ方は変わってしまったなという感じです。

ただただ妻演じるティア・レオーニの可愛いこと、可愛いこと!とにかく笑顔がキュート。そりゃあこんな奥さん手放したくはないわな。ジャック気持ちわからんでもないぜ。
本作の邦題における「天使」とはキャッシュのことを指すのだけど、私にとって本作の天使は他でもないティア・レオーニ!今や順調におばさんになってしまっていますが、当時の可愛さは反則級ですな。
今やあらゆる映画でパンツ一丁姿を晒しまくっているニコラス・ケイジのパンイチ姿を本作でも楽しむことはできますが、本作を観る一番の価値はティア・レオーニ彼女の破壊力抜群な可愛さを堪能できるところにあります。
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