つかこうへいの捲し立てる台詞回しは、中毒性があるというか、好きな人は好きなんだろうと思う。深作欣二監督のキレのある勢いと相まって、話がグイグイ進んでいって、引き込まれる。
役者も素晴らしい人ばかり。舞台だとただ早口でがなり立てるイメージだったが、この映画だとそこは気にならなかった。
やっぱり松坂慶子と風間杜夫いいな。
これがこれなもんで、も忘れられない。
JACの御三方のカメオ出演も最高。
東映京都撮影所の中を見せてくれるストーリーはワクワクする。松竹蒲田撮影所の程かと思っていたら、セリフでもばっちり東映京都って言っていた。
しかし、つかこうへいの男尊女卑丸出しの作風は、いくら作品の見た目が面白くてもドン引き。映画としては相当面白いけど複雑。
途中で、階段落ちでも、天井落ちでも、楽屋落ちでも…みたいなセリフがあったが、最後のオチもいい。