のす

東京暮色ののすのレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
3.6
小津安二郎映画の中で1番暗い話と聞いて見てみた。家族の話だけどいつもの小津作品よりずいふんドライな印象を受ける。原節子と笠智衆はすっかりお馴染み。深夜のカフェでこちらを虚げに見ている有馬稲子、若者の孤独はいつの時代でも計り知れないものがあるな。年寄りの孤独をよく描く小津安二郎だけど、決定的に違うものがあると感じた。彼の映画だからこそこの物語は重くなりすぎず良い塩梅でできているのかな。じぃじ、おじいちゃんと笠智衆を呼んでいる子供がかわいい。
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