父子家庭で育った二女明子が自分の出生に翻弄されていく。
父親が笠智衆、長女孝子が原節子、とまるで『晩春』の続編のように始まるが、長女は夫と上手くいかず実家に戻ってくる場面から始まる。…
物語はとても悲しいのだけれど、うなぎ屋×杉村春子さん、喫茶店×宮口精二さんなどの空間とぴったり調和する登場人物が妙に魅力的で物語を和ませているように感じました( ᵘ ᵕ ᵘㅅ)そんな登場人物たちに反…
>>続きを読む「あたし一体誰の子なの?」
余りにも辛く残酷な傑作。
辛いときはどうしてもネガティブな方向に考えてしまうし、悪いように捉えてしまうから孤独になってしまうことが多いと感じる。
とはいえ皆んな人を傷つ…
これまで見たどの作品より
陰鬱で不穏で、残酷だった
実際に季節は冬、
映像も白黒の黒の部分が多い
誰も救われないという物語も新鮮で
どこかクセになる魅力がある
山田五十鈴の静かな存在感
原節子…
まず印象的なのはジャケットね。いくつもある選択肢からこれを観ようと思ったのはこの美しい写真による。時代を超越するなんとも洗練された美。
過去の映画ではあるが現代の感性を投影しながら見てしまう。すると…
小津 安二郎監督の作品にしては、
闇が深く少し重ためのテイスト。
笠 智衆さんと原 節子さんが、
再び親子役になり、
相変わらずの息の良さを披露してくれている。
杉村 春子さんが出てくるだけで、…
警察署のシーンの構図がやたら好き。上空きだからか。あと藤原釜足が出てるシーンは全部いい。五反田と大崎広小路あたりの風景やらも見ててじんわりする。暗いしやるせないんだけど「麦秋」に感じたような底知れぬ…
>>続きを読む傑作。
哀愁を描かせたら敵わない。
語らない喪服の原節子の、画的な重みがとことん突き刺さる。あの表情も恐ろしいほど美しい。
明子に嫌いと言われたときの母、その綯い交ぜの感情を構図だけで表現していて…
疲れている時にYouTubeの無料配信にて。会話がリズミカルだから集中せずとも自然に観ていられる。小津はラップ。
嫁ぐ嫁がないをいつまでもやってる他の作品よりはむしろ好き。小津の映画って価値観の古…
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