小津 安二郎監督の作品にしては、
闇が深く少し重ためのテイスト。
笠 智衆さんと原 節子さんが、
再び親子役になり、
相変わらずの息の良さを披露してくれている。
杉村 春子さんが出てくるだけで、…
警察署のシーンの構図がやたら好き。上空きだからか。あと藤原釜足が出てるシーンは全部いい。五反田と大崎広小路あたりの風景やらも見ててじんわりする。暗いしやるせないんだけど「麦秋」に感じたような底知れぬ…
>>続きを読む傑作。
哀愁を描かせたら敵わない。
語らない喪服の原節子の、画的な重みがとことん突き刺さる。あの表情も恐ろしいほど美しい。
明子に嫌いと言われたときの母、その綯い交ぜの感情を構図だけで表現していて…
疲れている時にYouTubeの無料配信にて。会話がリズミカルだから集中せずとも自然に観ていられる。小津はラップ。
嫁ぐ嫁がないをいつまでもやってる他の作品よりはむしろ好き。小津の映画って価値観の古…
小津の戦後における《父娘関係》というモチーフはそのままだけれど、本作はちょっと複雑で、次女(有馬稲子)の固有の心情・問題が《母娘関係》のかたちを介してぶつけられ、長女(原節子)の覚悟を促す。
…
小津安二郎最後の白黒映画だそう。
日本の一番カッコいい時代だと思う。
これこそが世界に誇るべき日本らしさだと思うほど、全部の場所が懐かしくて、綺麗で、洒落てて、イカしてる。中華屋も居酒屋も雀荘も家屋…
2025/5/2
原節子と笠智衆という親子キャスティングは不動の小津映画なのだが確かに小津っぽくないといえばそんな作品。
原節子は結婚して幼児もいるのに旦那とうまくいかず実家に戻ってきている、
有馬…
重苦しい家族の在りよう。悩みと苦しみから抜け出せないでいる有馬稲子を観ていると心が重くなってくる。そういえば笑顔がほとんどない作品だなぁ。山田五十鈴の笑顔は物悲しくて、誰よりも切ない。それにしても、…
>>続きを読む松竹株式会社