この物語の結論としては「子には両親が必要」ということでなんとあっけらかんとした。
たしかに小津の異色作と言われるのも頷けるほ
不在のショット、不穏なショット、不健全なショットがある。
父の周吉は…
☆私の貧弱な小津遍歴の中では、かなり異色の長尺作品。
☆実は、完成期(後期)小津作品観てなかったので、その印象になったのか?
☆それと、キャストが豪華で、所属会社を超えてのキャスティングも多く、それ…
小津、映画館で観て初めて"理解"したかもしれない。とんでもなく危険だ!
・シーンのラストショットはしばしば不在を想うショット
>最初の居酒屋、かけられた帽子への視線つなぎ↔︎かけられた帽子(の持ち…
有馬稲子と原節子のふたりが段違いに演技うまかった。座り込んでしまったあきこが赤ん坊の姪を見つめるシーンの迫力すごかった…
私にはお母さんの汚い血だけが流れてるんだわ!って言うあきこ、そういうふうに思…
戦後の小津安二郎監督作品としてはかなり暗めのトーンで、最後までほとんどユーモラスなシーンのない映画だった。
娘を持つ父親の心境を描いている点は他の小津作品にも共通している。
が、この作品でフォーカス…
小津版フィルムノワール。白黒陰影が美しい。同じ年に見た『ミルドレッド・ピアース』と同様こういう映画大好物!晩年のスタイルを確立した後も、結構を意図的に崩しているのも魅力。ただ子供の為に無理によりを戻…
>>続きを読む小津安二郎作品では珍しく、ちょっと不良(ずべ公)な女性が主人公。この明子がまた、終始不機嫌顔で映画のトーンを重くしてる。(遺影までふくれっ面)
スカーフを頭に巻く明子、マスクをする孝子、モノクロ以…
今までみた小津の中で一番良かったのは有馬稲子のビジュ良すぎたからか、慣れてきたからか
全体的には暗い話なんだけど、たまに脳天気に流れるBGMと、バーや食堂のシーンに感じられる暮らしがだいぶ良かった。…