ピカデリー猪瀬

東京暮色のピカデリー猪瀬のレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
3.9
笠智衆は御前様のイメージしかなく、今回初めて違う役で見たが、棒読みで無機質な喋り方が昔の人の威厳が見えて渋かった。ラーメン屋の親父は優しくて好きだが、よりあのキャラが明子の惨めな人生の最期を引き立てた。畜生な母親や憲二たちの影響でドロドロとした展開かと思ったが、渡る世間見たみたいなまどろっこしい感じではなく、2時間半集中にして見れた。予想外のラスト。さすがは小津安二郎。それにしても、原節子はホントに奥ゆかしくてきれい。
ピカデリー猪瀬

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