古池

おとうとの古池のレビュー・感想・評価

おとうと(1960年製作の映画)
3.9
継母のネチネチっぷり!上手すぎます。でも、あの手の難癖、母親は、つけがち…かも…。肝に命じます…。

高校生くらいの頃に、原作読みましたけど…哀しい話ですが、まあ、若い頃に読んでも(私のような者には)正直、ものすごく面白いような話でもなかったんですけど…。

とにかく!田中絹代さんを…観てください。 岸惠子さんが不美人な設定というのは、無理がありますが、気が強そうな雰囲気は合っていたように思います。 「うっすらと悲しいなぁ」って呟くナイーブな不良・碧朗さん役の川口浩さん。棒読みだな…て、何作も観たわけではないのですが、彼の演技を観ると、出だしでは、必ずそう思うのですが。スター性なのか?役に合ってるんですよね。いつも。
が、この映画の後半、もしかして上手い? 「可哀想がられているより、腹がたっているほうがマシ」ってね…碧朗さん。
抑えた地味~な画面が続くんですけど。さすがに、魅せます。原作、どうだったか忘れてしまいましたが、ラストシーンも、良いです。

追加・前半、それこそ、うっすらと笑えるから、後半が際立ちます。
古池

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